Q. ひっくり返してはいけない物を運ぶ時、「天地無用」と書かれますが、天も地も関係無いということで、意味が逆になりませんか?
【「天地無用」の意味を、それぞれ「天地」と「無用」で調べてみることにしましょう。
・天地→紙、本、荷物等の上部と下部。江戸時代の式亭三馬著(1810)『早変胸機関(はやがわりむねのからくり)』の文中では「天地する」という表現が出てきます。これは裾廻しの下の部分は摩れたり汚れがつきやすいところから、仕立て直すときは、上の部分を下にひっくり返したそうです。そこから上下逆にすることを意味するようになったと言われています。
・無用→してはならないこと、必要ではないことの意で、ある行為を禁止することを示す語。例えば「問答無用」「張紙無用」等があります。これも江戸時代初期から使われ始めました。
現代日本語の辞書にも「天地無用」の項目が設けられ、意味に注意するようにと但し書きがあることから、この語句の用法は間違え易いのでしょう。「天(上)と地(下)を混同してはいけない」という語源から出ていることは容易に予測でき、「天地混同無用」を4字で表現したのが「天地無用」とも考えられます。「無用」は上で見た果物のように生産的にいろいろな物と付く可能性は低い(例えば??「左右無用」??「裏表無用」等)ので、「天地無用」は1つの閉じられた慣用語句とするのが妥当でしょう。】
ちょっと趣旨違いかもしれませんが、
『天地無用』の出典、語源を調べるなら
この中の『四字熟語の辞典』ならあるのでは?
かなり抽象的な回答ですみません....
早速、調べてみましょう。ありがとうございました。
http://www.tokyodoshoten.co.jp/t_shuppan2.htm#gogen
読書人の東京堂書店 東京堂出版出版物
http://www.sdi-net.co.jp/sdi_175.htm
sdi - Page: 175
http://www.ndl.go.jp/jp/service/tokyo/civilization/09_language.h...
主な参考図書 言語 | 人文科学 | 国立国会図書館
最初の答えで「たぶん、ありませんよ。」というコメントを抜かしてしまいました。
実際、上に挙げた最後の「国立国会図書館:サービスポイント:東京本館:専門室・閲覧室案内:人文総合情報室」にある資料がこの程度ですからね。
机上の辞典よりインターネットを使う方が、素早く意味や語源を調べることができるような時代になってきたようです。
ただし、それが正確な記述かどうか、信頼性についてはまだまだだと思いますが……。
いろいろとありがとうございます。確かに日本語の辞書作りでは、アカデミー・フランセ-ズのような基本理念が欠けているようで、これは取り返しのつかないことでしょうが。
「それでも地球は動く」ならぬ、「それでも知りたい」というのが欲張り根性なのでしょう。ありがとうございました。
「天地無用」の出典はなかなか見つかりませんね・・
もしかすると、文学作品の中にはない言葉かも?
http://www.taishukan.co.jp/kanji/daikanwa_his.html
『大漢和辞典』編纂・刊行小史
漢文からの出典であれば、『大漢和辞典』を調べるのが第一ではあります。
流石の諸橋さんも「天地無窮」までのようで、中国的発想ではないのでしょう。ありがとうございました。
国語大辞典というからにはここまでは書いてほしいものです。いずれにしても突っ込んでよくわかりましたが、誰が、何処で使い始めたものでしょうかね。ありがとうございました。