遺伝子組み替え稲に関する主張を賛否両方からお願いします。

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回答10件)

id:masaomix No.1

回答回数1023ベストアンサー獲得回数1

ポイント30pt

http://www.officecats.net/prof.html

動物愛護同人「ねこの事務所」-自己紹介

私のサイトですけど、今回はダミーじゃありません。

なぜって、ここ、自己紹介ページなんですが、

「好きな言葉・遺伝子組み替えでない」と書いてありますから(笑)

さて、こんなふうに、私は基本的に遺伝子組み替えには反対なんです。

正直、頭っから否定しています。

その理由は、未知の影響が検証しきれない。ここに尽きます。

安全ならいいんです。

生体に対して何の悪影響も及ぼさないことが確定されるなら、

限られた場所でしか作付けされない農作物の場合、

いつ帰化して野生化しちゃうかわからないケナフの路地植とか

流行りのガーデニングで無軌道にもたらされる外来植物より

生態系への影響は余程に安心です。

しかし、その安全性が全く検証できない。

たとえば食べて安全。動物実験しました。

そんなんじゃ安全性というものは確認できないわけなんです。

じゃ細胞壁の組成はどうですか。

未知のウイルスに対して感受性を持ちませんか。

そんなこと、検証することが無理なんです。

なんたって「未知のウイルス」に対する感受性なんですから。

日々様々な影響によって登場する変種のウイルス。

従来存在している生物に対しての感受性なら、

概ね予測をつけて論じることができます。

しかし遺伝子が組み替えられた生物の場合、

その予測のつけようがない。

予測のつけようがない細胞壁における予測できないレセプターへの感受性なんて、

これが議論できたら人間の科学はまさに神の領域です。

これは一例に過ぎません。

もっと分かりやすい部分で現実に死亡者まで出した

遺伝子組み替えトウモロコシのトリプトファンの変性など、

遺伝子組み替え作物に対する不安は

過去例を挙げれば枚挙にいとまがありません。

遺伝子組み替えは、出来上がった生物に対する

生物学的な「未知」が大きすぎるんです。

ここが、品種改良と根本的に違うところ。

実験的レベルでの遺伝子組み替えは否定しません。

そういう研究はあっていい。

しかし、現段階で産業に実用化するには、

人間の科学はまだ未熟すぎると私は思います。

少なくとも科学的視点からその「未熟さ」を理解できるくらいの科学性。

これを持つことが大前提です。

最後に。paffpaffさん、素晴らしい問題提起をありがとうございます。

皆さんの回答に注目して、開かれるのを楽しみにお待ちしています。

id:paffpaff

回答ありがとうございます

安全性への疑問という点については真っ向から対立(平行線)みたいですね

安全性以外にも、稲ではありませんが遺伝子組み替え大豆の特許の問題で1農家とモンサント社で係争中のようです

(ちょっと前、新聞にのっていたので気になっていました)

引き続きお願いします

2003/10/16 23:53:01
id:mussyu No.2

回答回数16ベストアンサー獲得回数0

ポイント30pt

URLはダミーです。

遺伝子組み替えを行っている作物はなかなかたくさん研究されてきていますが今だ普通の商品には全くと言っていいほど使われていません。

しかし、だから遺伝子組み替えが悪いとは思いません。

それは遺伝子組み替えをすると、良い点もあるからです。

だから、私は組み替えの作物については、

   賛成です!!!!

しかし、それは確かな安全性が確認されることが大重要です!! 

これは遺伝子組み替え稲についても言えることです。

特に今年はそうですが冷夏のせいで米が不良のところが多かったでした。

その問題が、遺伝子組み替えによって解消されるならば、賛成をしないわけありません。

特に、わが国の主食で米が豊作になるならば喜ばれることでしょう。

しかし、やはり稲の安全性が問題になります。もし、その安全性が確かなものならば、私は、

 賛成です。

以上が私の考えです。

id:paffpaff

えっとちょっとおまちください

>しかし、それは確かな安全性が確認されることが大重要です!!

ということなので安全性が確認されていない(反対派によれば)現段階では、賛成しないということですか?

それともたとえば倍に穂がでるような遺伝子組み替えであれば賛成という意味なんでしょか

根拠がよくわからないんですよね・・・

なにかまとめてあるサイトないでしょうか

反対派

http://www.kcn.ne.jp/~azuma/news/May1999/990524.html

http://www.hh.iij4u.or.jp/~oonemoto/hitohachi/02.html

しまった。モンサント社の裁判はトウモロコシだった。先ほど間違えました

こちらは遺伝子組み替え賛成派

http://www.bekkoame.ne.jp/~mineki/gm.html 

http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/gmo/Feeding_Africa.htm

2003/10/17 00:31:31
id:MagicThumb No.3

回答回数10ベストアンサー獲得回数0

ポイント30pt

http://www.jimmin.com/prism/prsm1051.htm

人民新聞 1051号「ぷりずむ」

URLは参考と言うことで、あまりこれから下の文とは関係ありません。

それでは、私はちょっと違った観点から「反対」の理由を述べたいと思います。

私たちは、遺伝子組み替えをどう評価するにせよ、

みな安全な食べ物を欲しています。

たとえば狂牛病の牛なんか、おそらくたいていの人が嫌ですよね。

さて、近い将来日本の基幹作物であり日本人の主食である米が、

遺伝子組み替えの可能性があるものと、

明確に「遺伝子組み替えでない」と表示されたものに分かれるとしましょう。

価格は、どうなるでしょう。両者、さほど変わらないと思いますか。

今現在、魚沼産コシヒカリ100%、なんていうお米は

複数原料米と表示されたものより確実に高いです。

遺伝子組み替え米が普通になった将来を考えても、

おそらく魚沼産コシヒカリ100%は高価な部類に入っているでしょう。

もちろん銘柄米ですから、その遺伝子は今のままで組み替えられてはいません。

組み替えたら違う銘柄になってしまいます。

ここで大きな問題が生じます。

少なくとも世論の一部が危険だ、食べたくないと主張している物が、

価格帯の安い複数原料米に入ってくる可能性が出てくる。

それも日本人の生活にほぼ不可欠な食物に。

これは、新たな貧富の格差の誕生です。

お金に余裕のある層は、安全危険無関係に

従来の安全性が確認されているお米を買う。

しかし、あまりエンゲル係数を高めたくない層には、

危険なお米(かもしれない物)が当てがわれることになるわけです。

お米が日本人の主食である以上、

このような事態が生じたとしたら、

これは基本的人権のひとつである

健康で文化的な最低限度の生活を追求する権利の侵害です。

私たちは基本的人権のひとつとして、

支払える金額に関わらず、

誰しもが認める安全な食物を得る権利があります。

遺伝子組み替え米が高価なものであり、

わざわざ選択しなければ購入できない物ならいいでしょう。

あるいは遺伝子組み替え米もそうでないことが確実な物も

それそせれの価格帯に満遍なく存在するなら

それもまた良しです。

しかし、現在のお米の等級と市場価格の実態は、

そうならないことを十分予測させます。

敢えて遺伝子組み替え米を実用化するのなら、

絶対に他の原料米と混合しないことを義務づける。

特別に選択しなければ購入できない物とする。

こうした施策が絶対に必要です。

遺伝子組み替え米に賛成する意見を持つ人は、

ぜひこの主張もセットで持っていただきたい。

そうお願いしたいと思います。

id:paffpaff

>絶対に他の原料米と混合しないことを義務づける。

これについて現実的に法律を作ることは可能でも混ざらないことは不可能ですよね

遺伝子組み替え植物とそうでないものとの自然交配もあるので

反対派の意見は、「どう転んでも反対」としか読めないのですが・・・(反対といってるのだからそれでいいのか)

原種保存運動とからんで来ちゃいましたか・・・・

2003/10/17 09:17:25
id:blackant No.4

回答回数30ベストアンサー獲得回数0

ポイント30pt

http://www.eu-ki.com/html_1/shiru013.html

有機生活見聞録:有機生活を知る:遺伝子組み替え食品の功罪〜ページ

http://www.hh.iij4u.or.jp/~oonemoto/hitohachi/02.html

遺伝子組み替え作物(自然界に存在しない作物)

3番目は既出ですね。

私は反対派です。

特に除草剤耐性を危険視しています。

これにより農薬の使用量が増える可能性があるからです。

農薬の危険性が指摘されて久しい現代において、時代に逆行するような判断に、思わず首を傾げてしまいます。

次に、在来種に比べて強すぎる品種が出来てしまった場合。

同じ米だけでなく、他の植物の生態系を犯す可能性があります。

あと、味に対する疑問。

これまでの経験ですが、米に限らず、生産性を追及した品種は、味が悪いことが多かったです。はい・・・。

これは今までの品種改良ではなく遺伝子組み替えなら解決できるかもしれない、と、一時は思いました。

しかし、味の良し悪しは、品種の特性もさることながら、栽培方法にあります。

大量生産のための手法(農薬、化学肥料、促成栽培、その他、成長を急がせるような手法)では、実に集まる栄養素が偏り、味に深みを与える成分が減少してしまうのです。

今のところ、遺伝子組み替えは、これらを解決してくれる夢の技術ではなく、従来の大量生産のための農法を助長するだけです。

ここから先は、大量生産の是非など、本題から外れそうなので、この辺で。

id:paffpaff

>除草剤耐性

これは大きな問題点のひとつですね

対害虫という争点もありますが(こっちは安全性の範疇か?)

2003/10/17 10:47:04
id:finalvent No.5

回答回数321ベストアンサー獲得回数1

ポイント30pt

http://www.nias.affrc.go.jp/pressrelease/2002/20021217.html

Pressrelease - 新たな「緑の革命」を目指し、国際イネ研究所と農業生物資源研究所が研究協力を開始 -

一種の賛成派の参考例としてですが。

余談ですが、基本的に野生種の植物は

なんらかの毒性があります。それを

人類が食えるようにしてきたわけで、

人間の営みと植物の関係はそんなもの

かなと思います。

日本で野菜として販売されている野菜も

硝酸塩濃度が高いので困ったものです。

id:paffpaff

「イネゲノム」っていう言葉がちゃんとあるんですね

イネゲノムはすべて解明されているそうだから

遺伝子組み替えをやってみる→量産してみる

というのは研究者としては当然なわけですね

http://rgp.dna.affrc.go.jp/cgi-bin/statusdb/status.pl

モンサント社とカナダの農家との訴訟の記事

http://www.hotwired.co.jp/news/news/Culture/story/2000060520...

賛成派のひとは

いろんな可能性があるっていうことを主張しているわけですね

解析終了しているのだから

「夢のイネ」もつくれるかもしれない、と。

反対派は「安全性が確認されていない」「確認できるはずもない」

2003/10/17 11:06:36
id:chisa No.6

回答回数16ベストアンサー獲得回数0

ポイント30pt

遺伝子組換えの植物に関して、ジャガイモとかトマトとかいろいろあるのにも関わらず、なぜ、稲に限定されているかが、よく分からないのですが、個人的には、遺伝子組換え技術は反対です。

でも、ページは賛成風に書いてあります。

生物学を本職にしている人ならば、こんなことも思いつくな・・・といったところです。

生物学に関して、多少勉強した身分の人間から言いますと、遺伝子組換えの技術は、DNAを思ったとおりに切ったり、貼ったりするのにそれなりに時間がかかります。

人間は、昔から、交配技術(雄と雌のかけあわせ)を用いて、品種改良をしてきました。

絶対に、出会うはずのない生物同士をかけあわすことも行ってきたのです。

でも、でもです。遺伝子組換えに関しては、生物の進化の速度を大きく飛び越えています。これでは、淘汰される時間がありません。

それが、他の生物の滅亡と繁栄につながるかはやってみなくては分かりませんが、ちょっと責任をかぶりきれないなと思います。

遺伝子が分かっても、制御できない部分はたくさんあります。技術自体は悪くもよくもないのです。それで薬が出来たりするのですから。。。。

この場のように、みんなで考える場がもっと増えるといいですね。

最後に、あまりにもつれづれに書いてしまいましたので、まとめとして、

食べると言う意味に関して、生態系を壊すと言う観点からは、反対です。みんなで勉強して、冷静な議論をしていきたいところです

id:paffpaff

イネにしたのは身近な話題だったからです

あまり話が広がるのも避けたいという気持ちもありますが。

北海道農業研究センター(札幌市)で栽培中

http://cryo.naro.affrc.go.jp/kikaku/info/GMrice/index.htm

ご紹介のページは割とニュートラルな感じで

わかりやすくまとめられていていいですね

2003/10/17 11:12:16
id:foobarqux No.7

回答回数73ベストアンサー獲得回数0

ポイント30pt

バイアスの掛かったページが多い中、

このページは冷静に見比べている感じがしました。

http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2001/kyusyu/kyusyu01044.ht...

イネの疑似病斑突然変異体の耐病性 | 農研機構

個人的な意見としては遺伝子組み換えに賛成です。

例えるなら、

1.インターネットが持つ危険性をすべて知らないと使えない人は、インターネットを使わなくて良いと思います。

ただ、他の人がインターネットを使って便利に生活するのを止める権利も無いのでは?

2.インターネットが普及したせいで昔から使われてきた固定電話が姿を消すのは淘汰として自然。それでも固定電話を使い続けたいのなら相応の負担をするべき。

昔から人間は山を切り開き生活してきた、自然を自然のままと考えるのはエゴ。

3.インターネットを構成するixpなどは先進国にしかない、また、ネットワーク機器を製造する会社も現在は先進国だけ、それはインターネットの独占につながる?

同様に、農業の機械化農薬の使用にも賛成します。

(完全無農薬で生活しても、やんごとなき方々には高い確率で腫瘍が出来きています)

id:paffpaff

遺伝子組み換え食品研究所 はいいですね

参考になりました

どちらの意見も

なにか微妙にすりかわっている感があるのが面白いですね

(これに回答いただいた皆様のことではありません。示していただいた資料等の内容)

ひきつづきお待ちしています

2003/10/17 12:07:29
id:kurose No.8

回答回数203ベストアンサー獲得回数0

ポイント30pt

http://www.nurs.or.jp/~suiden/nogm/

新庄水田トラスト

実際に米を作っている農家から一言。

あまりにも強力な生命力を持つ種子の場合、例示したURLにもみられるように種子汚染の危険にさらされることもあり、弱い在来種子の絶滅と完全淘汰される危険があります。

所以に遺伝し組替え種子には反対です

id:paffpaff

簡潔で筋のとおったご意見です

>実際に米を作っている農家から一言

相当勉強されているのでしょうね

条件つきであっても遺伝子組替え稲には賛成できないのでしょうか?

モンサント社は強硬路線をやや緩めてきているようにも感じますが・・・

カナダ農家との裁判には憤りを感じますが

遺伝子組替えとはわけて考えなくてはいけないですよね

2003/10/17 14:38:20
id:kazume_n No.9

回答回数5ベストアンサー獲得回数0

ポイント30pt

ちょっと論点が逸れるかもしれませんが。

賛成か反対かと言われれば「消極的賛成」になります。理由は、「遺伝子組み替え」という技術自体は一般にイメージされているほど特別なものではないはずだから。

遺伝子組み替え法は「天然にありえないものをつくる」ということで不安や不信を招いているようですが、「天然にありえない」遺伝子の作物というのは従来の品種改良法でも作れます。一般にこういう議論になると、「古典的な交配で造った作物だって自然にはありえないもの」という話になって、どうも納得できないと言われることが多いのですが、ここで言おうとしている「従来の方法」というのは交配法のことではなく突然変異育種のことです(→URL)。

遺伝子組み替え作物と同じ遺伝子や性質の作物でも、遺伝子組み替え法を使わずに造れる可能性はあります。放射線照射や薬剤(多くの場合発ガン性物質)処理による突然変異処理を使ってです。もっとも、ランダムに突然変異を出した後で、目的の性質の作物だけをより分けなければならないので、遺伝子組み替え法よりもずっと手間と時間がかかるわけですが。

突然変異育種は現在ごく一般的に品種改良に使われている方法で、私達が日頃食べている作物にもそういうものも多数あります。上記URLで出てくる「レイメイ」は放射線照射による突然変異で造られた品種で、そのものは出荷されるような品種ではありませんが、耐冷性などを与えるための親系統として用いられます。

遺伝子組み替え法については食品への表示について消費者もきにするようになっていますが、突然変異処理で毒性やアレルギー性が出たかどうかについて検証されているという話は聞きません。多分、実際に調査されたこともないと思います。

遺伝子組み替え作物とひとくくりにされていますが、遺伝子組み換えは方法にすぎません。それを使った作物には安全な物も危険な物も在り、他の方法で造った作物にもそれは言えるわけです。

「遺伝子組み替え」という「作り方」だけで分けることは、実際には健康への影響をどう変えることにもならないように思いますが。

ついでに言えば、遺伝子組み替え作物についてはこれだけ議論されているのに、遺伝子組み替え薬品についての議論はないようですね。こちらは生産者と行政が「安全」の認定をしたら、消費者はそれを受け入れたようです。

要は遺伝子組み換えか否かではなくて、農作物については、薬品のような安全基準審査が確立していない、ということではないでしょうか。「遺伝子組み換えは危険」「天然の物は安全」というイメージではなくて、一律にチェックする規準をおくべきだということではないでしょうか。

id:paffpaff

主題とずれてしまうのですが

「原種保存運動」というのがありますね

これは品種改良も含めて否定的だったと思います

どうもこの論争

反対派に部が悪いですねえ

専門家vs素人

論理派vs感情派

大企業vs消費者

といった他の従来型論争に落ちていくような気が・・・

What’s genome? がよかったです。

http://www.genresearch.org/index.html

2003/10/17 16:19:54
id:ngpaka No.10

回答回数836ベストアンサー獲得回数1

ポイント30pt

http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/gmdaizunodnatyouwotuuka.htm

課題2及び3に関する報告書(註)

最初に。

私に専門知識はありません。ただ、賛否どちらかと問われればやはり否定派と言わざるを得ません。

とはいえ、遺伝子組み換え(GMO)植物の流れは(大豆、コーンなどはもちろん後発のイネも含めて)もはや止めようもない状況まで来ている中では、慎重論もしくは警戒論としてお読み下さい。

さて、どこを糸口にしようかと考えたのですが、

やはり安全性、それも食品としての安全性の問題から入りたいと思います。

↑上記サイト、

「遺伝子組換え大豆の組換え遺伝子はヒトの小腸をそのまま通過するが、大腸では完全に分解」

何とイギリスでの「人体実験」レポートです。

>本研究で、我々は人間の胃腸管を通過する際に組換え遺伝子が生き残るかどうかを評価した。小腸を通過したDNAを追跡するために、7名の大腸切除手術を受けた人に遺伝子組換え大豆を含む食事を一回だけ与え、瘻孔(訳注:手術によって作った開口部のこと。人工肛門)から採取した消化物に組換えDNAが現れるかどうかモニターした。

>小腸を生き残って通過した組換え遺伝子の量は、被験者によって相当ばらつきがあったものの、DNAは7名全員に検出された。

(中略 専門的に多角度から検証されています。)

>これらのデータは、遺伝子組換え植物から腸管上皮細胞への遺伝子伝達は、直接であれ、あるいは腸内細菌を通じてであれ、起こりそうもないことを示している。組換え食物を含む食事をした被験者の糞から組換え遺伝子が見つからなかったことはこの見解をさらに支持するものである。何故なら糞は通常相当量の剥離した大腸細胞を含んでいるからである。

この結果は重要と思います。

防虫性や耐寒性を付与された遺伝子組換え食品を食べても、

虫が寄りつかなくなったり、寒さに強くなることはないようで・・・

ともかく、遺伝子組換え食品が遺伝子レベルで健康な人体に直接影響を及ぼすことはなさそうです。

しかし、一般的な安全性について具体的に問題が起こっていることも事実です。

2000年に起きたことです。

『スターリンク』事件

[スターリンクとは?]

>欧州の大手バイテク企業アベンティス社が販売している遺伝子組み換え殺虫性トウモロコシの商品名である。

>これは、米国では飼料用&工業用にのみ認可が下りていた(=食用としては不認可)コーンである。

>なぜ食用として許可が下りないのかというと、『スターリンク』の内包する殺虫毒素が、ヒトの体内では消化されにくい事がわかっているからである。

[スターリンク事件とは何か?]

>食用としては許可されていない『スターリンク』が、食品に混入していたという、米国での事件がそもそもの発端である。

>これは組み換え推進国であるアメリカにとっても一大事件であった。それは、アベンティス社に対して、米国でも史上はじめて、栽培許可が取り消されるという、異例の重い処分(※)が課せられた事でもわかる。

>混入が見つかったのは、ウエスタン・ファミリー・フーズ社製のタコスの皮。

>わが国へも輸出しているメーカーである。

その時、日本政府はどう対応したのでしょう・・・

>2000年10月25日、市民団体が、家庭用ケーキ材料のコーンミールから「スターリンク」を検出したと発表した。

>原料のトウモロコシには、飼料用、食品用を分離する流通態勢すらない。恐らく『スターリンク』は、すでに日本全体に流通している事が予想される。

>この市民団体は、スターリンクが検出された検体の提供を申し出たが、政府はその検体を再検査しようともしない。

>それどころか、スターリンク問題に関する政府の最終的コメントはこうだ。

>「アメリカ政府を全面的に信じてます」

>市民団体の発表の12日後、厚生省がさらに重大な事実を発表した。

>厚生省が検査したトウモロコシ18検体中、なんと7つの検体に「スターリンク」の混入が確認されていたというのである。

>しかも厚生省は、

この事実を9月の段階ですでにつかんでいた

というのである。(しかし今まで公表しなかった)

薬害エイズに対する対応とまったく同じです。

私が安全性について最も危惧するのは、まさにこの点なのです。

これは、安全か否かの論議ではありません。

明らかに危険性が指摘されているものに関してすら、最大の権威でありすべての許認可権を持つ政府の対応が、信頼できないのです。

その背後にいるアメリカはというと、

http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/yuukikengenkou.htm

遺遺伝子組換え反対の勝利と敗北

(引用部分が上下しますがご容赦ください。)

[アメリカの遺伝子組換え作物戦略]

>今や核に代わって食物がアメリカの世界支配の切り札である。農業分野におけるグローバリゼーションは世界のアメリカ化でもある。

>現在アメリカの食糧自給率は150%、穀物自給率は140%であり、大豆、トウモロコシ、共に世界最大の生産・輸出国である。しかし、世界的にはますます激しくなる輸出競争に勝ち抜くために、コストダウンをはかるのが遺伝子組換えの狙いである。遺伝子組換え作物の中で、大豆(RR除草剤耐性68%)、コーン(殺虫遺伝子33%)が最大のシェアを占めるのはこれらがアメリカの戦略物資と位置付けられているからである。

>WTOの場でアメリカが主張する自由競争の裏にはこうした裏付けがある。

[増える残留農薬と私達の健康]

>モンサント社は「ラウンドアップ耐性大豆(以下RR大豆)」の開発にあたり、ラウンドアップ(註:同社の除草剤)の有効成分である「グリフォサート」の散布試験を行ったが、RR大豆で葉面散布すれば明らかにグリフォサートが大豆や植物体の中に残留する結果となった。

>そして、散布方法によっては、アメリカの飼料基準である15ppmを大幅に越え40ppmにも達する場合がある(アメリカでは大豆の植物体全体を飼料に使う)。

>モンサントは結論として「基準の方をあげるべきだ」としていたのである。

>アメリカは、その後この基準を100ppmに上げた。

>この申請書では、大豆への残留も調べている。やはり、試験の約半数は日本の基準である6ppmを超える、とされている。

>アメリカは1999年にアメリカから大豆を輸入している各国に、大豆のグリフォサート残留基準を20ppmに上げるように要請し、

>日本政府は1999年11月これを20ppmに変更した。

このように世界的食料戦略優先で突き進むアメリカ、ただ従うばかりの日本政府、といういつもながらの構図がここにもあります。

(余談ですが、イラクの復興支援に関してブッシュが

「日本をATMだと思っている訳ではない」と言ったとか・・・正直な人です。

ついでに、モンサントと聞くとベトナム戦争での枯葉剤製造元という遠い青春の記憶が私にはあります。

話を戻します。)

遺伝子組換え植物が、さまざま危険性を孕んでいることは、肯定派の方も否定しないでしょう。

私が問題だと考えるのは、そうした未知のリスクに対して的確なチェック機能が働いているのか、自制が期待できるのかということです。

国家的戦略から、膨張を続ける巨大多国籍企業をバックアップするアメリカ、政治的配慮が優先する日本、

そうした現状では、肯定派の説くプラス要因をも危うくしてしまう、というのが私の現在の認識です。

以下、参考までに。

否定的サイトが多いのですが・・・。

http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/sutaarinkuarerugiisukyandaru.htm

スターリンク・アレルギースキャンダル:FDAの誤魔化しに科学的批判

前述の「スターリンク」に関してアメリカ政府の対応が書かれています。

http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/index.htm

遺伝子組み換え情報室

上記サイトトップです。

遺伝子組み換えイネとその背景

(現代コメ開発事情)

上記リンク元。

・組み換えイネ関連(政府系、開発系、情報源、一部英語サイトも)update

・開発・推進・開発に好意的サイトupdate

・反対・市民運動、農業運動サイトupdate などのリンクもあります。

↓関連ページです。

「遺伝子組み換え推進・開発関係リンク」

リンク切れもいくつかありますが。

「リンク集 遺伝子組み換えイネ関連選別」

モンサントやアベンティスへのリンクも。

 

▼ チョウの幼虫死亡、自然界への被害が次第に明らかに

▼遺伝子組み換え作物の作付面積、昨年で約16倍の増加

▼米国の種子戦略支配に反発強める第三世界、問われる日本の姿勢

 

最後に書籍の紹介サイトです。

中でも、

○遺伝子組み換え植物の光と影;学会出版センター;山田康之・佐野編著

肯定・懐疑・疑問を呈している研究者が記述して1冊の本にしている、今どきめずらしい本。

が、他サイトでも評価されていました。

Amazonに在庫ありです。

長々と書いていたら朝になってしまいました。

とにかく情報量が多く、正直なところご紹介したポータルのリンク先もすべては見切れていません。あとでまたゆっくりと思います。

やはり肯定的にはなれませんでしたが、おかげで私も大変に参考になり、また考えさせられました。

どうもありがとうございました。

id:paffpaff

たくさんの情報ありがとうございます

遺伝子組み替え植物に関して

「このままだと大変なことになる」

と言われ

「それじゃ〜説得力ないよ。なにが大変なの?」

と思ったのでしたが

皆さんのご意見やリンクを見て

(技術の有用性はさておき)ボヤっと国や大企業にしたがっていると”大変なことになる”かも

と思いました。

せっかく遺伝子の解明ができたのに

それを一企業の利益のために行使して

「悪」のレッテルを貼られているとしたら残念なことだと思います

回答下さったみなさま、ほんとうにありがとうございました。

2003/10/18 10:51:11
  • id:masaomix
    私も大変勉強になりました

    paffpaffさんの結言(?)にもあったように、
    国や企業の都合で早急な実用化の道を選ぼうとしてしまうこと。
    私も、ここに大きな問題点があるように思います。

    遺伝子組み替えというテクノロジーそのものは極めて興味深い分野です。
    ゲノムが解析されたと言っても、それはパソコンにたとえれば、
    単にプログラムのソースが読めたにすぎません。

    そのソースがどういう処理系によってどう内部処理されているのか。
    そこはまだ、解析結果を基に、これから挑戦していくところなんです。

    その解析において、様々な遺伝子をトライアンドエラーで
    組み替えて結果を検証する。
    この作業はまさに根気よく繰り返されていかなければなりません。
    本当の遺伝情報の解析には、遺伝子組み替え実験が不可欠です。

    しかし、今現在の遺伝子組み替えは、いわばモジュール組み込み。
    全体はブラックボックスの未知のPCの
    唯一インターフェイスだけが公開されているスロットに
    動作保証のないバルク物のボードを挿入するような手法にしか過ぎません。

    そうして組み上がったマシンを、
    人命直結の生命維持装置か何かのコントロール用に売ろうとしている。

    遺伝子組み替え作物の産業化というのは、
    現段階ではそういう危うさを含んでいるわけです。

    人は、ゲノムをリバースエンジニアリング的に解読していくことしかできません。
    生命体を創った創造者ではないのですから、これは当たり前です。
    ゲノムを読むだけでは、生命体の本質を解明したことにはなりません。
    読めたところから、本当の解析がスタートしていきます。

    私はその研究に、大きな興味と期待を寄せています。
    それだけに、読めた所から特許を取って、
    取った所から商品化していく。
    この性急さにはすごく大きな危惧をおぼえるんです。
    それは安全性に関する危惧にとどまりません。

    未解明の技術が金になる。未解明だからこそ取った者勝ち。
    こうした産学協同ならぬ産主導のありかたは、
    結局科学的研究その物にも、応用価値のない、
    しかし最も重要な基礎解明分野の研究を軽視し冷遇しいくという、
    深刻な影を落としていくことになるでしょう。

    P.S.
    paffpaffさん、ハワイ州の消防法、見つからないっす(^-^;
    どうしても州政府サイトから例規集のようなものを見つけることができません。
    消防防災関係をたどっていくと連邦サイトに行き着いちゃうし、
    警察にも軍関係にも関係法令へのリンクが見つかりません(^-^;
    きっと現地の図書館とか役所のロビーに行けば
    すぐ手にとって読めると思うんですけどね。
    もしかしてどこかの図書館のコピーサービスを使った方が早いのかもしれません。
  • id:paffpaff
    Re:私も大変勉強になりました

    きちんとまとめていただいてありがとうございました
    まさにmasaomixさんが書いてくださったことを(漠然となのですが)考えていました
    しかしそれを文章にするのは難しいですね。

    これを見て関心を持ってくれる人が増えるといいなぁ。


    >P.S.
    >paffpaffさん、ハワイ州の消防法、見つからないっす(^-^;

    >きっと現地の図書館とか役所のロビーに行けば
    >すぐ手にとって読めると思うんですけどね。

    現地の図書館!ひょえぇぇ〜

    条文等を示されて「これですよ」と言われればなんとか読めると思うんですけど
    知識のあまりないものを英語で探すのはレベル高すぎなのです
    というわけで
    手分けして探してもらえたらなにか出てくるかなと

    ハワイ州の公式サイトを見てみたんですがそのものずばりはなさそうだし
    もうちょっと待ってみます。

    重ね重ねありがとうございます(^−^)

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