米軍の攻撃によって 生命や身体・家財に損害を受けた アフガニスタン、イラクの被害者らは米国から何らかの補償を受けたのでしょうか。また彼らに被害を及ぼした兵士、それを指揮した人物はどういった処分を受けたのでしょうか。

どぞ

補償について、もうアフガニスタンでは始められていますが、「復興支援」という形で、社会資本の整備や、資本主義社会の仕組みの教育等が行なわれていることが当てはまるのではないでしょうか？個々の人たちについては調査するだけで大変ですので、多分行なわれないでしょう。あと、米軍は、自分たちがやったことを基本的には「これは正義の為に行なったことだ、だからその上での犠牲はしかたない」という風に考えているそうです。

イラクの場合は宣戦布告前に米英による執拗な攻撃が繰り返されていますが

これらについては明らかに戦時国際法が適用されません。

したがってイラクまたは米国の通常の法廷で審理されるべき犯罪行為となりますが

そのような訴追はまだ一件も起こされていません。

民間人にも死傷者が出ていますが、

当然民事的な補償についてもなされていないものと思われます。

さらに遡ると1999年のユーゴ空爆に関して戦争犯罪を審理したベオグラード地裁は

米大統領ら14人にそれぞれ禁固20年の判決を言い渡していますが

執行されていません。

アフガンもイラクも、NATO側の戦争責任については

同様の経過をたどる可能性が強いかもしれません。

戦争行為についても一般的には国際法が存在しますが、ゲリラ兵などに対しては正規兵

ではない為にジュネーブ条約などの適応困難が現状でしょう。

また、現代戦において加害者と被害者を明確に立証することが困難であることも考慮

すると、個別に補償はなされないと思われます。

米英軍による”武力行使”が、国際法に反することは多くの国際法学者が指摘しているとおりです。

上記サイトとリンクの張られている以下のサイトには、その根拠および米英の主張の欺瞞性が詳細に検証されています。

ここは、つまみ食い的に引用すべきでないと思いましたので、サイトの紹介のみに止めますがで、どうぞご覧ください。

先の回答ではすみませんでした。

>質問の主旨である被害者の補償について・・・

ですが、先に紹介したサイトにもありましたように、米英は対イラクへの武力行使について、あれは「攻撃」であって『戦争」ではない、非はあくまでイラクにあるという立場ですから、当然賠償など行われていません。

行うはずがない、と言った方が正確でしょうか。

現在の治安維持、戦後復興と呼ばれる活動も、イラク国民本位のものとは言い難く、自国の権益保持・拡張と、利益誘導という鎧があからさまです。

ともかくも、nansyaさんがおっしゃるような「補償」など行われる以前の問題ですから、「行われていない」という事実を伝える適当なサイトが見つけられないのですが、

上記サイトには、

>犠牲者に対してアメリカはどう補償しているのだろうか。残念ながら個々の個人に対して補償をするという話は聞かない。

ただ、そうした現状に対して賠償責任を求める声は、当のアメリカにもあったのが救いでしょうか。

↓

>A.N.S.W.E.R.の最新メールニュースを日本語にして転送します。

>・・・アメリカ政府がイラクに及ぼ

した破壊の賠償責任を負っていることは確かであるが、この870億ドルの請求書

は軍事占領と企業による略奪のための書き込み自由な白地小切手と何ら変らな

い。イラクの人びとは戦争、占領、そして13年にわたる経済制裁によってもたら

された苦痛と破壊にたいする賠償が支払われてしかるべきである。・・・

また、賠償を求める前段階としてこうした声もありました。

>昨年7月、「大量虐殺」・「戦争犯罪」・「人道に対する罪」・「侵略」のいずれかを犯した個人を裁く国際刑事裁判所が、国連の常設機関として発足しました。国際法を踏みにじって先制攻撃を強行し、多くの人々を傷つけ、殺し、国連加盟の主権国家の政権を武力によって転覆したブッシュ大統領やブレア首相を、何としてでもこの裁判所に訴追ことが必要です。

>国際刑事裁判所への訴追については、国連安全保障理事会の要請のほか、80あまりある批准国（この中にはブラジルなどの反戦国も含まれています）によっても行なうことが可能です。

>また国連安全保障理事会は、今回米英が行なったような侵略を許さない決議を採択すべきだと思います。米英の拒否権発動によってそれが可決に至らなければ、国連総会にて議決に持ち込むべきでしょう。

ただ残念ながらこうした声が国連において実際の動きとならない現状に、もどかしさを感じますが。

国際ジャーナリストのニュースサイトです。

今回の質問に対する直接の答えにはなりませんが、

イラク問題についても、継続したレポートがなされていますので、ご参考までに。

失礼致しました。