「ことばの国」集英社文庫 清水 義範 (著)
に収録の「言葉の戦争1」、「言葉の戦争2」ではないでしょうか。
日本はいろんな国と戦争していて”敵性語”が使えなくなっている。
カタカナ言葉が禁止になったときは、漢語に言い換えて対処したが、
ついに中国とも開戦して漢語までいけなくなってしまった。
日本語に取り入れられてから歴史の長い漢語表現を失うと、不便なんてものではない。
あるビール会社(「麦酒寄り合い儲け所」と言い換えられた)の会議。和語だけとなると、
なんらかの文体にのるほうが話しやすいようだ。
売り上げを説明するために、「ごっつやりましたで」と関西弁になったり、
「死んだと思った麦酒を、こうまで売ったたあ、ア気がつくめえ」と歌舞伎口調になったりする。
そんななかで、”大司の長(おおつかさのおさ)”=部長さんが使ったのが短歌形式。
しきしまの大和のほまれ麦酒の売れてぞのちはうれしからずや
と、短歌で要点をまとめる。会議がもめるたときは、
風吹かば思いおこせよ仲間の和、前は過ぎたり後をどうする
なんて言って仲裁するのだ。
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これじゃないかなぁ…
似たコンセプトの短編が収録されているので…
私も読みたくて探しているのです。
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