カルビーといえば、ポテトチップスだけでなくサッポロポテトやかっぱえびせんなど、スナックの定番という感じがあります。小さいころから慣れ親しんでいますが、近年では「食育」のトレンドに乗ってわざわざ学校に出向いて授業をするなどの努力をしているようです:
http://www.calbee.co.jp/snack-school/about.html
子供達も、その親も、好きなものは好きだし、広告もバンバンやっているのに、なぜスナック菓子の消費が減るかも知れないようなことをする必要があるのでしょうか。『時代の流れだから』、『そうしないと継続的な企業成長が出来ないから』という事はあると思いますが、もう少し深い意見をお聞きしたいです。よろしくおねがいします。
お菓子を食べることは肥満や週間病に繋がるということを子供に教えるということは、お菓子会社にとって矛盾するかもしれません。
ですが、メリットもたくさんあります。
例えば、カルビーは食育支援活動をしているのだからカルビーのお菓子は安全だという認識を植えつけられる。
このような活動をしてもお菓子消費は変わらないし、それほどコストがかからず宣伝できる。
余裕を見せることで優良な企業だと思われる。等等。
カルビーの社員なら、子供あってのお菓子メーカーだから子供の健康を考えるのは当然だという言葉が返ってくるかもしれません。
いろいろな活動があるようですが、それぞれの活動を見る限り、思いっきりカルビー製品の宣伝です。
食育という言葉を借りて、よいイメージで自社製品を売り出そうといううまい戦略でしょう。スナック菓子業界全体を考えて消費を促す必要はなく、自社製品が良いイメージで継続的に売れていけばよいのですから。
私もどうも「食育」違いなきがしています。お役所が決めた食育の文脈が、企業や企業団体の営利のために曲げられているような気がしたので、このような質問をしました。
ポテトチップスもサッポロポテトもかっぱえびせんも子供にとっては大好物ですよね。僕は未だに大好物な訳ですが。
日本で最大手の(かどうかは分かりませんが)お菓子メーカーが、食育について教えてるなんて素晴らしい!
『カルビー』としてのメリットとして考えられるのは、
1.宣伝(目指せ、売り上げアップ!)
2.安全をアピール出来る(売り上げアップ!)
3.将来の『カルビー』社員の確保につながる(ちと難しいかも)
4.社会貢献することで、社の評判が上がり株価上昇が期待できる
5.子供たちから様々な率直な意見が聞けるので、カルビー社製品の改善活動にもつながる
自分の頭ではこんな程度の事しか思い浮かびませんでした。
参考になれば嬉しいです。
ありがとうございます。
5の部分は、たしかにマーケティング的には役にたちそうですね。
食育教育に参加し、子どもたちとの関わりを持つことによって、企業自体も企業姿勢を律していくならばそれに越したことはありません。活動とうらはらな企業活動をしなければ、むしろ温かく見守るべきでしょう。
この会社は、食に貢献している姿勢をとりながら、古きよき伝統を覆す行為をしていると耳にする企業です。
食は生活や経済活動に密接に関わり、一概に判断しかねる企業活動があります。企業が何かに取り組む際は、必ずその会社にとってメリットになることを前提としています。
しかし、その企業の姿勢を有意義な方向にもっていき、共存共栄を図ることが賢いやり方ではないかと感じます。
ありがとうございます。
某老舗菓子メーカーも最近お味噌をつけていますね。おっしゃる通り、企業の継続的成長が、人々に受け入れやすい文脈に整地化されていればよいことなのかもしれません。
現在子供の肥満の問題は深刻な問題となっていると思います。
この時勢により「スナック菓子=健康に悪い」という風潮がますます強くなっていくのではないでしょうか?
しかしながら今回のような活動はあくまで食育とすることでスナック菓子を食べないことで肥満を回避するのではなくバランスのとれた食事をすることによって肥満を回避するという教育、教化を行おうとしているのだと思います。
このことにより「スナック菓子=健康に悪い」を「偏食=健康に悪い」とすることが目的なのではないでしょうか?(少なくとも前者の印象を薄めることはできると思います)
人間目の前の事には執着しますが漠然としたものだとなかなか問題点を理解することは難しいのでこの手助けをしているのだと思います。
つまり、スナック菓子を食べているかという質問には簡単に答えられるけど偏食していないかという質問には簡単には答えられない。
まとめると企業の試みは社会貢献という意味ではなく一種のイメージ戦略と言えるかもしれません。
「スナックが悪いのではない、偏食が悪いのだ」と考え方をシフトさせて論拠を置けば、たしかにお役所の通した食育の文脈に沿わなくもない気がしました。ありがとうございます。
以前テレビで、カルビーのドキュメンタリーをやっていました。『かっぱえびせん』を商品化する際のエピソードがまとめられていて、感動したのを覚えています!だいたいの内容は・・・ 戦後、栄養不足だった人たち(子供たち)に、身体をつくる基礎となるカルシウム、それからビタミンをとってもらえるようなスナックを作ろうということで、『えびせん』が開発されたそうです。『かっぱ』はどこから来たかというと、当時『かっぱ』ブームのようなものがあって(ラッコとか、えりまきとかげとか、そういう感じだったのでしょうか?おそらく)、『かっぱ』をつけることで注目度をアップさせよう、との戦略だったそうです。
カル(カルシウム)ビー(ビタミン)の社名の由来は、HPにも出ていました。
カルビー社名の由来
カルビーの社名はカルシウムの「カル」と、ビタミンB1の「ビー」を組み合わせた造語です。カルシウムはミネラルの中でも代表的な栄養素、ビタミンB群のなかでもB1はもっとも中心的な栄養素です。1955年、みなさまの健康に役にたつ製品づくりをめざして名づけました。
http://www.calbee.co.jp/soudanshitsu/faq/calbee.php より。
こうした流れを考えると、もともとカルビーにとっては、食生活における教育、あるいは栄養学というものは会社の基礎・哲学となっているのだと思います。『食育』というトレンドに乗って学校に出向いていっているのではなく、『食育』という言葉が流行りだす前から、食にかんする教育・普及活動を行ってきたと考えたほうが自然なのではないでしょうか。
ありがとうございます。歴史を紐解くと、そんなわけがあったのですね。
ありがとうございます。
たしかにIR/PR的側面があって、効率の良い宣伝になる、という見方はありますね。