(小説版ガンダムの存在は知っていますが、求めているのはこれではありません。)
例えば、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(安彦良和)では、
ルウム戦役などのアニメ版にはないストーリーが描かれています。
ルウム戦役は本書だけではなく、他の作品『MSIGLOO』などにも登場するストーリーです。
ということは、ルウム戦役の原案となるものがあると思っているのですが…。
特にルウム戦役に限っておりません。
下記のサイトにあるような年表のストーリーを綴っている本を教えて頂きたいと思っています。
http://www.interq.or.jp/jupiter/mcmurd/uc1.htm
もし1冊の本が原作となっているのではなく、複数の作品(小説、アニメ、設定本など)が寄せ集まって
原案となっているのだとしたら、それらの作品名を教えて下さい。
『ガンダム』という作品は放映当時大学生だった方に支持されていたと聞いています。
私は本放送には間に合いました(1974年生)が、これから述べることは後聞きの情報を主観でまとめたものです。
ご使用には注意してください。
さて、『ガンダム』設定の記念碑的存在は『ガンダムセンチュリー』という本です。これは1981に発刊されたもので、現在流通している『ガンダム』設定の基盤となるモノです。
しかし、これは一部本編の脚本家が参加しているものの、ファンの手で作られたものでした。私は今に続くガンダム伝説は、本編の放送よりも、『ガンダムセンチュリー』の発刊から始まったと思っています。
その後もガンダムの設定はファンの手で作られていきました。
その代表が「ストリームベース」でしょう。
高橋昌也、川口克己、小田雅弘の三人からなるこの集団が、ガンダムの設定を牽引していきました。本編に登場しないRX-78などの形式番号の設定は彼らのアイディアだと言われています。
高橋氏はその後雑誌編集者となり『ガンダムセンチネル』の仕掛け人のひとりとなります。
川口氏はバンダイに入社、現在のガンプラの方向性を定めます。
小牧氏はみずからアニメ誌『アニメック』を発刊、その後色々あって、今は若隠居を決め込んでるようです。
1988年にバンダイは『サイバーコミックス』という雑誌を発刊しました。この雑誌はガンダム10周年に向けた記念事業の一環としてでしたが、その編集をしていたゼネラルプロダクツ(現ガイナックス)の編集方針なのか、バンダイのお墨付きをいいことに好き勝手なガンダムマンガが掲載されました。島本和彦や安永航一郎などもガンダムマンガを描いています。
で、このサイバーコミックスの第一号に現在のガンダム年表の始原であるゼネラルプロダクツ(現ガイナックス)作成の年表がついていました。
1991年、バンダイからそれまでのガンダム設定の集大成とも言える
『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』が発刊されました。しかし、色々あって評価はそれほど高くないそうです(僕はとても好きです)。
でこれ以降、バンダイのガンダム版権は色々と厳しくなって、
商品主導の設定ばかりが目立つようになっていきます。
でも一部の模型誌等は『ガンダムセンチネル』など良質な設定を提供しました。
2001年、バンダイ主導の『機動戦士ガンダム公式百科事典』が一万五千円という高額で発売されました。とりあえず、ここには2001年段階でのバンダイの公式見解が乗っています。
以上述べたように、ガンダムの設定は誰かが一人で作ったものではありません。ファンが面白がって作り、のちにバンダイが回収したものが公式見解となっています。
ですから、設定の色々な面で矛盾や齟齬が生じています。
例えば『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではミノフスキー博士は連邦へ亡命する際に死亡していますが、0072に連邦に亡命してエネルギー兵器の開発に携わったという記述もあります。
このような矛盾・齟齬こそがガンダム世界の豊かさだと思っています。
海外にはシャーロッキアンなどといって作者の作品をファンが補完していく道楽があります。
ガンダムもそのような発展がありえたのだと今でも惜しい思いに襲われることがあります。
『ガンダムセンチュリー』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A...
『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』1991
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%A...
『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%A...
『シャーロック・ホームズ ガス灯に浮かぶその生涯』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%A...
私の理解が間違っていなければ「ガンダム」は元々テレビアニメとして企画されたもので、何か原作があって作られたわけではありません。
その後たくさんでている小説版その他は、いわゆる「ファーストガンダム」以降、関係者や影響を受けた人たちの手によって「作られた」ものです。
ルウム戦役などのストーリーが作られたのは、なんという作品なのでしょうか…?
http://ja.wikipedia.org/wiki/ガンダム
http://ja.wikipedia.org/wiki/ガンダムシリーズ
http://ja.wikipedia.org/wiki/機動戦士ガンダム_THE_ORIGIN
大元は富野由悠季でしょう。
シリーズ化した場合,原作者以外の設定が更に別の作者にも採用されて世界を作り上げていくというのはよくあることです。
ガンダム関連の幾多の作品がガンダムの世界になっている。ということでしょうか?
質問に書いたような年表は個人個人が勝手に作っているのであって、公式にまとめているような作品はないということでしょうか?
いわゆる原作本はありません。
最初からアニメの企画です。
小説版はアニメを小説にしたノベライズです。
ハインラインの「宇宙の戦士」に出てくるパワードスーツが
モビルスーツの着想になったというエピソードはありますね。
スペースコロニーは、アメリカの大学教授ジェラルド・オニールが提唱したものですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B...
小説版がアニメより後だったとは知りませんでした。
ルウム戦役という言葉自体は初代ガンダムでも使われており、シャアが五隻の戦艦を沈めたことやレビル将軍が捕虜になったことが作中で語られています。
というわけでルウム戦役に関して言えばテレビ版第一作が原案といえるのですが、その他の多くの設定はその後作られた作品の都合によって生み出されたものがほとんどで、特定の原作と言えるようなものはなく宇宙世紀を扱ったオフィシャル作品のすべてが原作と言えます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A...
皆さんのお答えから原作は無さそうですね。
定説?王道?となっているストーリーをまとめた書籍も無いでしょうか?
ルウム戦役の元になったストーリーなどというものは、存在しません。先の回答者の方々も書いておられますが、もともと作中で、物語世界での歴史上の出来事として登場人物の言葉の上でのみ語られてきたものであって、それがどういうものであったかが描かれたことは、かつてなかったわけです。それが初めてきちんと語られた、しかもファーストガンダムの製作に参画された安彦氏によって、ということに今回の安彦版ガンダムの意義があるわけで、あえて原作というのであれば、今回の漫画版が原作ということになります。原作のほうが後で作られるというのもおかしな話ですが。
http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B6%E6%9C%9B%E3%81%AB%E5%8A%B9%E3%...
この本での冨野監督のインタビューに出ているのですが、そもそももともとのファーストガンダムの原作に関する権利は売却されており、原作者というべき冨野監督ですら、自分の作品がオリジナルということをいえない状況なのです。
しかも、その冨野氏が製作したガンダムシリーズですら、たとえば映画「逆襲のシャア」は、「Zガンダム」「ZZ」がなかったことになっており、もはやガンダムの物語世界に関する公式の統一された歴史設定というものはありえない状況なのです。
丁寧なご回答ありがとうございます。
実は、最近安彦版ガンダムを読んで、アニメ版にはないストーリーが多々あったので、全部のストーリーを読んでみたいと思ったのです。
安彦版が完結すれば私の望んでいる作品がこの世に生まれる。というような気がしてきました。
(鶏と卵みたいになっちゃいました)
『ガンダム』という作品は放映当時大学生だった方に支持されていたと聞いています。
私は本放送には間に合いました(1974年生)が、これから述べることは後聞きの情報を主観でまとめたものです。
ご使用には注意してください。
さて、『ガンダム』設定の記念碑的存在は『ガンダムセンチュリー』という本です。これは1981に発刊されたもので、現在流通している『ガンダム』設定の基盤となるモノです。
しかし、これは一部本編の脚本家が参加しているものの、ファンの手で作られたものでした。私は今に続くガンダム伝説は、本編の放送よりも、『ガンダムセンチュリー』の発刊から始まったと思っています。
その後もガンダムの設定はファンの手で作られていきました。
その代表が「ストリームベース」でしょう。
高橋昌也、川口克己、小田雅弘の三人からなるこの集団が、ガンダムの設定を牽引していきました。本編に登場しないRX-78などの形式番号の設定は彼らのアイディアだと言われています。
高橋氏はその後雑誌編集者となり『ガンダムセンチネル』の仕掛け人のひとりとなります。
川口氏はバンダイに入社、現在のガンプラの方向性を定めます。
小牧氏はみずからアニメ誌『アニメック』を発刊、その後色々あって、今は若隠居を決め込んでるようです。
1988年にバンダイは『サイバーコミックス』という雑誌を発刊しました。この雑誌はガンダム10周年に向けた記念事業の一環としてでしたが、その編集をしていたゼネラルプロダクツ(現ガイナックス)の編集方針なのか、バンダイのお墨付きをいいことに好き勝手なガンダムマンガが掲載されました。島本和彦や安永航一郎などもガンダムマンガを描いています。
で、このサイバーコミックスの第一号に現在のガンダム年表の始原であるゼネラルプロダクツ(現ガイナックス)作成の年表がついていました。
1991年、バンダイからそれまでのガンダム設定の集大成とも言える
『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』が発刊されました。しかし、色々あって評価はそれほど高くないそうです(僕はとても好きです)。
でこれ以降、バンダイのガンダム版権は色々と厳しくなって、
商品主導の設定ばかりが目立つようになっていきます。
でも一部の模型誌等は『ガンダムセンチネル』など良質な設定を提供しました。
2001年、バンダイ主導の『機動戦士ガンダム公式百科事典』が一万五千円という高額で発売されました。とりあえず、ここには2001年段階でのバンダイの公式見解が乗っています。
以上述べたように、ガンダムの設定は誰かが一人で作ったものではありません。ファンが面白がって作り、のちにバンダイが回収したものが公式見解となっています。
ですから、設定の色々な面で矛盾や齟齬が生じています。
例えば『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではミノフスキー博士は連邦へ亡命する際に死亡していますが、0072に連邦に亡命してエネルギー兵器の開発に携わったという記述もあります。
このような矛盾・齟齬こそがガンダム世界の豊かさだと思っています。
海外にはシャーロッキアンなどといって作者の作品をファンが補完していく道楽があります。
ガンダムもそのような発展がありえたのだと今でも惜しい思いに襲われることがあります。
『ガンダムセンチュリー』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A...
『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』1991
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%A...
『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%A...
『シャーロック・ホームズ ガス灯に浮かぶその生涯』
ありがとうございます!!!
ガンダム関連の本3冊はAmazonで入手できそうです。
公式百科事典は高額なのでちょっと手がでませんが、
ガンダムセンチュリーと戦略戦術大図鑑には、非常に気を引かれています。
chigilaさんのガンダム愛を感じました<(_ _)>
ありがとうございます!!!
ガンダム関連の本3冊はAmazonで入手できそうです。
公式百科事典は高額なのでちょっと手がでませんが、
ガンダムセンチュリーと戦略戦術大図鑑には、非常に気を引かれています。
chigilaさんのガンダム愛を感じました<(_ _)>