「非常に有名」とは、何らかの理由で同人誌業界の多くが知っているか、
もしくは同人誌史上、非常に歴史的な価値があるとされるマンガです。
そのときラインナップされるであろうマンガを1つ以上、教えてください。
たとえば「同人マンガ史上の有名マンガ・ベスト10特集」に入るマンガです。
内容の良し悪しは関係ありません。「有名さ」だけでピックアップしてください。
できれば作者名や作品名、簡単なあらすじ、何で有名になったのか、
事件の顛末なども簡単に紹介いただけるとありがたいです。
たとえば2005年の田嶋・T・安恵「ドラえもん最終話」などは確実に入ると思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%B6%8B%E5%AE%89%E6%81%B5
ですがこのような、一般人が知っているほどのレベルのマンガは
めったにないと思いますので、もう少しマイナーなものでも結構です。
よろしくお願いいたします。
既に明示されてる以下の条件で3つ選んでみました。
・マンガがメインの表現である同人作品
・現在でも商業出版されていない
・コミケット以降
『誌名』(サークル名)作家名
(1)『フデ子伝説』(Ukya-/モロモロ)Dr.モロー
コミケカタログの穴埋めマンガを纏めた同人誌。
シリーズ物で同人誌は10巻以上刊行されています。
漫画自体の知名度は同人誌業界トップなのではないでしょうか。
このマンガ無しのコミケカタログはちょっと考えられません。
(2)『ヨシりんでポン!』(タダであげます堂)冨樫義博ほか
既にブックマークコメントで挙げられていますが。
幽遊白書連載終了後に冨樫義博氏が発表した同人誌。
連載を終了前後の極限の心情を吐露するというインパクトのある内容。
http://ja.wikipedia.org/wiki/冨樫義博
http://manke2.fc2web.com/yuhakuyoshirin.htm
(3)『表面張力』(表面張力)富本たつや
『くりいむレモン』シリーズのキャラクターデザインである氏がC33で頒布した同人誌。
本自体のクオリティの高さ(緻密な絵、SMボンデージというコンセプトのテーマ性、構成)もさることながら
その後、再版希望者の署名運動が起きたり、詐欺まがいの海賊版騒動の被害に遭うなどでさらに有名になりました。
質、人気・話題、トラブルと三拍子揃った同人誌といえるでしょう。
コメント見て敷居高いなーと思いますが答えてみます。
事件とかはなかったんですが、元同人で有名な作品ということで。
灰羽連盟(原作オールドホームの灰羽達)
好きなアニメなんですが、元は同人だったんですね。商業化されていない同人作品が全国放送で流れたのは珍しいのではないでしょうか。
最遊記
これはたぶん知名度では一番だと思います。
テレビアニメ、映画、OVAなど幅広く広がっています。
GUNSLINGER GIRL
メディアミックスされたこの作品も元は同人だったようです。BLOOD ALONEも元同人ですし、電撃大王はコミケのような同人文化がないとなかったかもしれません。
他にはマンガではないですがTYPE-MOON作品、奈須きのこ氏の空の境界、竜騎士氏のひぐらしのなくころになどはマンガ化されたりメジャーになっていることから同人文化を語る上でははずせませんよね。
white-whale様、難しい質問だったと思いますが、回答ありがとうございます。
ううむ、「最遊記」でさえ知りませんでした・・・。なかなか深い世界ですな。
挙げられたなかでは、「ひぐらし」は出ている分はすべて読みました。超ハマってます。
同人は元々時代に沿ってものすごいスピードで変遷しているところであるのと同時に、
ジャンルの細分化によって(特に女性向け)によって拡大していった側面があると思うので、
もう少し定義を縛らないと全くまとまらないと思います。
そういう意味では事件史的なものは、同人界の枠を超えて報道されることが多いので、
「有名」で「歴史的価値がある」という条件を満たしやすいのではないかと思います。
例示されたドラえもんの最終回もそうですし、例えば
辺りが該当するかと思います。
ただ、事件性の高いものは案外該当の作品内容の認知度はあまり高くないように感じます。
作品自体の内容で有名、歴史的価値があるとなると、
細分化された各世界の価値観がそれぞれかなり異なるので、
どの程度までの認知で「有名」とするかの定義がないとかなり絞り辛いと思います。
また、媒体をマンガに限定すると、先日の質問でちょっとあげたMAD TAPEなどの音モノや、TYPE MOONなどの同人ソフト、小説などは逆にジャンルを越えて周知されていても厳密に言うと「マンガ」ではないのでお題からはずれてしまうと思います。
この辺りはコミケの歴史をざっと追っていくだけでもその切り出しの難しさを分かっていただけそうに思います。
個人的にはエポックメイキングなものは、新ジャンルや作家、活動内容辺りに目が行きがちで、
作品単体としてはあまり思いつきませんし、
思いついてもあくまでも認知は部分的だというイメージです。
その多くはプロアマの境界を行ったり来たりしている方たちのものなので、
作家自体は認知されているが、その作品内容や有名になった理由までは知られていないことが多いというのが一因だとも思っています。
以上ご参考まで。
rikuzai様、詳しい解説ありがとうございます。そのとおりでした。
supernova119様、ありがとうございます。
たしかに新海誠はすごい偉業で、同人アニメでしたら決して外せないと思います。一人でアニメなんてすごいですよ。
arugha_satoru様、ありがとうございます。
「元々同人誌」というのは、ちょっと微妙ですね。
現在でも商業出版されていない、というのがもともとの目的でしたので。
で、rikuzai様のご指摘どおり、同人の世界は幅が広いので、なかなか絞りにくい、というのもあると思います。
ですが、そんななかでも非常に有名なものは、やはりあると思いましたので、お気軽に挙げてみてください。
漫画のタイトルではなく本の名前なので少し質問意図とずれてる気がするのですが
吾妻ひでお先生とそのアシスタント等の作った
シベール(1979~)などどうでしょう
内容はロリータ漫画やイラストのアンソロジーで
後の男性向け創作(コード200)へと続く道を切り開いたパイオニアです
(などと書くと先生は苦笑いされるのでしょうが)
1980年代の資料 ←ここの「シベール革命」で検索したへん参照
失踪日記の回想まんがp144によれば先生自身かなり
ノリノリだったみたいですね
同人史、コミケ史的には重要な本だと思うのですが(汗
nanakoso様、回答ありがとうございます。
吾妻ひでおは同時代ではなかったのですが、「失踪日記」は興味深く読ませていただきました。
既に明示されてる以下の条件で3つ選んでみました。
・マンガがメインの表現である同人作品
・現在でも商業出版されていない
・コミケット以降
『誌名』(サークル名)作家名
(1)『フデ子伝説』(Ukya-/モロモロ)Dr.モロー
コミケカタログの穴埋めマンガを纏めた同人誌。
シリーズ物で同人誌は10巻以上刊行されています。
漫画自体の知名度は同人誌業界トップなのではないでしょうか。
このマンガ無しのコミケカタログはちょっと考えられません。
(2)『ヨシりんでポン!』(タダであげます堂)冨樫義博ほか
既にブックマークコメントで挙げられていますが。
幽遊白書連載終了後に冨樫義博氏が発表した同人誌。
連載を終了前後の極限の心情を吐露するというインパクトのある内容。
http://ja.wikipedia.org/wiki/冨樫義博
http://manke2.fc2web.com/yuhakuyoshirin.htm
(3)『表面張力』(表面張力)富本たつや
『くりいむレモン』シリーズのキャラクターデザインである氏がC33で頒布した同人誌。
本自体のクオリティの高さ(緻密な絵、SMボンデージというコンセプトのテーマ性、構成)もさることながら
その後、再版希望者の署名運動が起きたり、詐欺まがいの海賊版騒動の被害に遭うなどでさらに有名になりました。
質、人気・話題、トラブルと三拍子揃った同人誌といえるでしょう。
kokkuri様、ありがとうございます。
(2)については大泉実成「消えたマンガ家」で読み、ぜひ現物を見てみたいと思っていました。
>>質、人気・話題、トラブルと三拍子揃った同人誌
ちょっと笑えました。
kokkuri様、ありがとうございます。
(2)については大泉実成「消えたマンガ家」で読み、ぜひ現物を見てみたいと思っていました。
>>質、人気・話題、トラブルと三拍子揃った同人誌
ちょっと笑えました。