痴漢の冤罪の背景には「示談金目的の女性が多い」というのをしばしば耳にしますが、いろいろ調べてみるとどうもそれは現実的には考えにくいと思うのです。
「示談金目的の女性」というのは痴漢する男性の言い訳から生まれたいわゆる都市伝説ではないでしょうか?
疑問は以下のような感じです。
『被害者側も裁判に出廷する手間が大きい。』
『有罪になり、その後民事訴訟で損害賠償請求をしたとしても裁判費用がかかり、得られる額はごくわずか。このとき示談金を取れるとは限らない。』
『もし無罪になれば、今度は民事訴訟を逆に起こされて賠償請求される可能性がある。』
以上のような点について、理論的に説明してくださると嬉しいです。
自己判断になりますが、納得させてくれた方に高ポイント配分する予定です。
被害者役が手をつかみ電車を降りる。
友達役がどうしたの?と集まる。
男に小さな声で「10万で見逃してやるよ」と持ちかける。
びびった男が金を払う。→成功。
男が「警察へ行こうじゃないか」と攻勢にでる。→女の負け。
裁判になってる時点で失敗です。駅のホームでまきあげるためにやってるわけで、
どうぞ。
http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsuiseki/contents/2002_04-09/02...
でっちあげが疑われるようになったきっかけの事件ですね。
私もその記事は見ました。
でも夕刊フジの記事を鵜呑みにしちゃだめですよ。
それは男性側からの視点でしか書かれてない記事です。
裁判では男性側にも不審な点が多くて、
「パソコンを見に行くだけで他に予定も無いのにわざわざ普段より早い朝6時に起きて満員電車に乗ったこと」
「最初は席に座っていたのに一度ホームに降りて、すぐ乗り直して入口付近に乗ったこと」
というのが決定打になっています。
女性側を見ても、JR中央線の痴漢の多さを考えたらその数は不自然とは言えないですし、
供述として不自然なのは「痴漢被害は初めて」と嘘をついた点だけです。
それも、性的な事件ということで女性の心情から考えたらそこまでおかしいとは思えません。
まあどっちもどっちって感じではありますが。
①このような噂が立つ背景には、「痴漢の解決には示談が多い。」ということがあります。
(痴漢は、冤罪であっても無くても、相手が取り下げてくれなければ99%有罪になって、拘留され、社会生活に大きな支障を来たします。しかし、実際に罪があっても、示談で片がついたら、お金を払うだけで済んでしまいます。)
②実際に、「示談金目的の女性」ということで、ニュースになったものを見たことがあります。
この2点から、痴漢の冤罪の背景には「示談金目的の女性が多い」という噂が出始めたと思います。
これが都市伝説かどうかということに関しては、痴漢冤罪を2種類に分ける必要があります。
(A)裁判までもつれ込む冤罪
(B)裁判までもつれ込まない冤罪
ex-0808さんは、(A)の場合をお考えなのではないかと思います。
この場合、確かに被害者の女性の負担は非常に大きくなりますので、被害者側にも覚悟や訴える強い意志があると思われますので、冤罪にしても人違いや何らかの怨恨などがあると想像されます。示談金のためだけに、裁判を起こすというのは負担が大きすぎます。
この状態の冤罪を、示談金目的とするのは、確かに都市伝説状態だと思います。
(B)の場合ですが、これは、都市伝説ではなく実際にあると考えられます。
一時マスコミが騒いだ時期に、自分もやってみようと面白半分でやっているというようなことも目立ったようですし、嫌なオヤジを懲らしめようなどと言う感じで、でっち上げる、示談金目的の女性はいるようです。
特徴として、示談金目的なので、複数回の痴漢丁稚上げをしなければ、アガリが少なくなるので、裁判までもつれ込んで行かないうちに、小額の示談で済ませて冤罪事件まで持ち込まない。
この際の示談は、ex-0808さんの考えている裁判での示談ではなく、駅員に突き出す前の示談や、裁判に持ち込む前の示談ということになります。
複数回の丁稚上げを行なうのに、裁判などに出ては目立ちすぎますので。
(B)のような犯罪を防ぐために、実際に、色々と研究もされています。
立教大学の教授の「痴漢冤罪事件と事実認定の課題」を一例としてあげます。
http://www.rikkyo.ac.jp/~araki/chikanenzai/shiryou/chikanjijitsu...
この短文の参考文献にも色々と研究資料があります。
荒木伸怡「痴漢冤罪防止と捜査上の諸問題」捜査研究六一九号五四頁
というのもあります。捜査研究はその手のきちんとした雑誌です。
詳しくありがとうございます!
>①このような噂が立つ背景には、「痴漢の解決には示談が多い。」ということがあります。
これは納得です。
>②実際に、「示談金目的の女性」ということで、ニュースになったものを見たことがあります。
これは相手の男性が無罪になり、「相手のことを示談金目的だと主張しているだけ」ではないですか?
2の方のURLの記事もそうですが、明らかに示談金目的だと思えるような事件は見たことがありません。
>ex-0808さんは、(A)の場合をお考えなのではないかと思います。
いえ、実は私も最近知ったのですが、迷惑防止条例違反の場合は起訴するかどうかを被害者が選ぶことは出来ないそうです。
痴漢は強制わいせつ罪として立件することもあるので痴漢=親告罪なのかと思っていましたが、大半は迷惑防止条例違反なので、警察がその場で証拠不十分と判断しない限りは刑事事件として確定してしまうそうです。
ですから示談金目的の場合は、訴訟中に示談をして上申書を送り刑を軽くするか、有罪確定後に民事で損害賠償を得るしか無いようなのです。
>特徴として、示談金目的なので、複数回の痴漢丁稚上げをしなければ、アガリが少なくなるので、裁判までもつれ込んで行かないうちに、小額の示談で済ませて冤罪事件まで持ち込まない。
つまり、これは出来ないことになります。
そのことから、痴漢そのものを「示談金目的」に使うことは割に合わないのではないかと疑問を抱きました。
僕は民事専門なんで刑事関係が絡む案件は引き受けたことがないんでこれは類似職で痴漢関係の案件を何件か扱ったことがある人に聞いた話なんですが、確かに回答者1番の方が言っているような事例はあるみたいです。
ただしそれは何年も前の話ですね、ちょうど痴漢が横行しはじめた当時の話みたいです。
当時は会社に知られたくない、家族に連絡されたくないというサラリーマンたちの弱味につけ込んでお小遣い稼ぎをする女もいたみたいです。
ただ悪いことは長く続かないものですから・・・痴漢詐欺が横行しだしたら今度はそれに立ち向かって裁判まで持ち込むケースも増えてきて最近ではもうそんなことする女はいないらしいです。
つまり結論からすれば「示談金目的の女性」は昔はいたみたいです、そして今の「示談金目的の女性」はそれを利用した男の言い訳・・・つまり都市伝説の一種みたいですねww
実際裁判までいっても引かない女は「示談金目的の女性」ではなく単なる勘違いのケースがほとんどみたいですよ。
というのが現場からの話でした。。。
たしかに1番の方が言うような件も無いことは無いと思います。
ただそれはそもそも警察沙汰にならないのでニュースにもならないような話ですからね。
ということは警察を呼んだ時点で示談金目的ではないということですよね。
私も、痴漢の冤罪であるのは女性の勘違いによるものがほとんどだと思っています。
タレントの一部だと、ストレス解消目的にやっているようです。
http://blog.livedoor.jp/kingcurtis/archives/50232354.html
ただ当初上記のタレントは、ブログで「ホームから突き落とした。」と一文あったのを書き直したとか言う噂があり、冤罪避難の炎上を野放しにして書き直しした最初の文章をもみ消した状態にしてるとか言われるので参考にならないかも。
どちらにせよこんな文章ウェブに書いた人間を取り締まらない警察機関に問題があるのでしょうが。
質問にあった例ですが、冤罪事件が大きくクローズアップされた事件が女子高生の事件で、それが話題の原因となって以下のような話が出たと思われます。
『被害者側も裁判に出廷する手間が大きい。』
『有罪になり、その後民事訴訟で損害賠償請求をしたとしても裁判費用がかかり、得られる額はごくわずか。このとき示談金を取れるとは限らない。』
→アルバイトで一般的な高校生が手にできる収入が、時間あたり時給850円が限度に対して、それに比べれば手間がかかるが効率がよい。
『もし無罪になれば、今度は民事訴訟を逆に起こされて賠償請求される可能性がある。』
→未成年である事を武器に言い逃れ。
と、以上の例が成立すると言えます。
丁度未成年の犯罪野放しが話題となった時期に時間軸を合わせると一致します。
まず、その微妙な記事をどこまで信用するかが難しいところですが・・・ナイスポなんて初めて聞きました(笑)
まあストレス解消とかならまだわかるんですよ。
携帯利用を注意されて腹が立って痴漢扱いしたとか、それはまだある話だと思います。
示談金目的の場合は金銭を得ることが目的のはずなので、利益が出ないことはする意味がないから疑問なのです。
>→アルバイトで一般的な高校生が手にできる収入が、時間あたり時給850円が限度に対して、それに比べれば手間がかかるが効率がよい。
>→未成年である事を武器に言い逃れ。
実際はそうではなくても、「そういう勘違いをした学生」がする可能性はあるかもしれませんね。
でもそれは1回やってすぐ懲りるだろうし、その話が周りに伝わればしなくなるだろうからそれほど多いとは思えませんが。
> 『被害者側も裁判に出廷する手間が大きい。』
> 『有罪になり、その後民事訴訟で損害賠償請求をしたとしても裁判費用がかかり、得られる額はごくわずか。このとき示談金を取れるとは限らない。』
> 『もし無罪になれば、今度は民事訴訟を逆に起こされて賠償請求される可能性がある。』
まずあなたがどのような立場かによって考え方もかわると思います。
例えば女性でしたらはっきりいって痴漢に間違われた男性の気持ちは
永遠にわからないと思います。
また、妻子持ちや社会的地位の高い人なら例え無罪でも
表ざたにはしたくないと思うでしょう。
世間的には無罪かどうかに関わらず、一度痴漢の容疑者になってしまうと
周囲の見る目はかわります。また、かわらなくとも本人は常にその疑惑は消せません。
痴漢は男女や立場で考え方が違うので、例えばもしあなたがやってもいない
殺人の容疑者になったと仮定してみればなんとなく
冤罪の男性の気持ちが理解できるのではないでしょうか?
ですので出来れば公になる事自体を避けたいと思う男性のほうが多いでしょう。
先の方がおっしゃったような手口はあからさますぎですが、
本質は同じだと私も思っております。
もっと巧妙に示談で済ますような手口はあると思います。
もちろんそのようなケースが溢れてるわけではないと思いますが、
>痴漢する男性の言い訳から生まれたいわゆる都市伝説
というのは言いすぎではないでしょうか?
>いろいろ調べてみると
でどのような事を調べたのか知らないのでなんとも言えませんが、
夕刊フジの記事を鵜呑みにしないでその調べた事が正しいという根拠を
お聞かせ願えれば私では無理かも知れませんが、
それに対する説明ができる方もおられるかも知れません。
私なりの見解としては、
「裁判ざたになるのは男性側としても好ましくない。そして有罪にしろ無罪にしろ
世間に公表される事は社会的に不利である。よって金額次第では無罪でも
示談を受け入れる男性は存在するであろう。」
というのが結論です。
私はどちらの立場からも見ていません。
冤罪が無いとも言っていません。
ただ、「示談金目的の女性」は理論的に無理なのではないかと言っているだけです。
気持ちとか立場とか、そういう感情論の回答ではなく理論的な回答をお願いします。
3のコメント欄にも書いてますが、迷惑防止条例違反は示談になっても警察沙汰は避けられません。
つまり「世間に公表されることを避けるための示談」というのは存在しないのです。
夕刊フジの記事を鵜呑みに~と言ったのは、記事が男性側の主張しか書いていないからです。
私の質問文の疑問に対して何かおかしな点があれば具体的に指摘して頂ければと思います。
2回目ですがすみません。
テレビで、示談金目的の女性にインタビューしてたのを覚えてます。
検索してみたら以下の2つが。
http://homepage1.nifty.com/ayako-ha/katuya_2108.html
http://www.mediawars.ne.jp/~takagi01/kazokukaigi5.htm
そういう人をどうやって探して来たのか疑問ですが。
あと、民事は大してお金はかかりません。
ありがとうございます。
>そういう人をどうやって探して来たのか疑問ですが。
いい疑問ですね(笑)
しかもネットすら無い時代のトゥナイトが・・・。とか、もう一つはTBSか・・・。とか疑い始めると切りがないのでそういう偏見はあまり持たないようにして参考にさせて頂きます。
痴漢の損害賠償なんて下着の中に直接手を入れられても20万ぐらいって話ですし、外から触られたぐらいじゃ金額が少ないことを見込んで民事は起こさない人が大半ではないでしょうか。
しかも明らかな無罪だったらその何倍もの額を請求されるわけですし、ずいぶんリスクの高い詐欺だなぁと。
示談目的が都市伝説かどうかは判りませんが、ある人から満員車内での痴漢事件で示談にした体験談を聞いたことがあります。
女子高校生の被害者(と本人は主張)は警察官の直近親族であったらしい。かねて車内での痴漢が多いことに大いに義憤を感じていたとのこと。電車内でぼんやりと立っていたその人(加害者だと女子高生は主張)は、突然彼女とその友人たちに囲まれて痴漢だと指差され、駅務員室につれていかれて即時逮捕された。
彼女等はその勇気と倫理観などを警察官等に褒められ、本人も悪をやっつけたのだと大いに満足したらしく、友人達とそのような趣旨のこと(これで何人目だ等)を声高に語りながら退去していったとのこと。
その後、その人は誤認だと強く主張したものの一切聞いてもらえず、初体験の警察署での厳しい取り調べで長期拘留と脅かされたこともあり、やむなく自白して示談で解決した。ただし、近しい人にはひそかに冤罪を主張して嘆いている。
この場合、その人が否認を続けたとしても、有罪になるための複数人の証言があるだけで無罪になることは至難です。女子高生らにとってはリスクは極めて少ないし、またお金を取れなくても問題はないわけです。
痴漢事件では、必ずしも示談というカネ目当てのみでなく、このような違う目的(この場合は「正義感(の暴走?)」)を果たすために冤罪を発生させている場合もあると思われます。
正義感の暴走ならまったく痴漢してない人は捕まえないですよね。
少なくとも「痴漢まがいの行為」はしてないと正義にはならないですから。
それは要するに過剰な女性の「勘違い」にあたるのでは。
勘違いとか、ゲーム感覚とか、ストレス解消目的なら普通にいると思います。
しかしそれはこの質問の意図とは関係ない部分ですので・・・
でも体験談ありがとうございます。
そういうケースはあまり聞いたことがないですね。
そんなハイリスクでやってたら負けまくって毎日裁判所に行かなきゃいけなくなるような。