クリスマス企画の第10日目です。
ルール等、詳しくは http://q.hatena.ne.jp/1197051779 を参照ください。
企画に応募された9名は、全員、参加者Aとして参加いただけます。
また応募しなかった方々も参加者Bとしてなら、だれでも、いつでも参加できます。
参加者Aには、ビンゴカードを1枚ずつWeb上に配ります。
http://www.nurs.or.jp/~lionfan/kikaku_2007_christmas/index.html
今回のキーワードは「電飾」です。
それでは「キーワード+あなたの好きな言葉1つ」で
短い小説をつくり、この質問に答える形で応募してください。
締め切りは1/1(火) 23:59までです。
キーワードを明示することも忘れずに。
あと簡単に言及できるよう、小説にタイトルも付けてください。
年越しそばとおせち、楽しみですね!!
「時差作戦」 電飾&カウントダウン
「アメリカの人って、ツリー片付けないんだね。」
元日の昼過ぎ、息子がテレビを見ながら、妻に言っている。
「あら、ツリーって、お正月の飾りと同じなのよ。新年もツリーを飾っておくのよ。」
テレビには、電飾でいっぱいのクリスマスツリーが映っている。
「こちらニューヨークでは、2007年最後の瞬間を迎えようとしています。」女性アナウンサーの声が聞こえてくる。
息子は怪訝そうに、妻に聞く。
「なんで、まだ2007年なの?変じゃない?」
「時差って分かるか?」と、私は息子に聞く。
「ああ、知ってるよ。でも、1年も違うじゃない?」
「おいおい、14時間前はここも2007年だっただろ。」
「あ、そうか。時差って、年も同じか。」
妻が息子に向かって言う。
「勉強では知っていても、こうして実際に比べてみると良く分かるわね。」
「うん。」
「ひとつ賢くなったじゃない。」
また、教育ママになってる。
テレビからは、
「カウントダウンが始まりました。」という声が聞こえてくる。
息子は、
「いいこと思いついた。」と、急に笑顔になった。
「なあに?」
「クリスマスの朝になったら、ニューヨークに行けばいいんだ。」
「どうして?」と妻は言いながら、私にウィンクした。
「だって、またサンタさんのプレゼントがもらえるでしょ。またイブからクリスマスになるんだから。」
ヤッターヤッター、と息子は跳ね回っている。
妻が私のそばに来て言った。
「かわいいわねぇ。まだ、信じてるのかしら。」
「男はロマンチストだからな。永遠に、どこか信じてるんだよ。」
「と、言うことは・・・」
妻は、最上の笑顔で、息子と私を見つめていた。
今年もいい年になるだろうな。
あけまして、おめでとう。
takejin様、ありがとうございます。
新年からさわやかな小説、うれしかったです。
ではでは、今年もよろしくです。