とりあえずお薦めはちくま新書の「カント入門」と講談社選書メチエの「カント『純粋理性批判』入門 」が参考になると思います。
この二つは入門書なのでカントがどのような意図を持って自分の著作を書いたのか説明してくれてます。
それと、もし「純粋理性批判」を訳書で読むようでしたら翻訳者に注意した方がいいようです。
カント学者の中島義道さんによれば高峯一愚氏が訳されたものか現在のカント全集を訳されている有福孝岳氏の訳をお薦めしていました。
それとは逆に現在一番入手しやすい岩波文庫版の翻訳にはなかなか手厳しい意見を述べておりました。
なんでもいいので西洋哲学史の通史を読んでおくと楽かもしれません。全部読む必要はないですが、カントまで来ると後は200年分しか残っていないのでたぶん勢いで全部読めます :-)
あまり哲学書を読みつけていないなら、カントの『プロレゴーメナ』を先に読んでおくと楽だと思います。これは純粋理性批判を出版した後、あまりに自分の意図と違った読まれ方をすることにうんざりしたカントが一般向け簡略版を論点を絞って書いたというものなので、見通しをつけるにちょうどよいのです。
deanimaさんがおっしゃっておられますが岩波文庫版篠田三郎さんの訳本はあまりよい評判をききません。たいていの図書館にはカント全集が入っているでしょうから、それを借り出すのがよいのじゃないでしょうか。
ありがとうございます。そのプロ~というの、ぴったしな感じがします。