人件費に関して、未成原価として繰越せずに毎年の決算で経費として落としたいと考えています。
うちは零細企業ですので、繰越工事に関係なく人件費に関しては年間の固定費としたいのです。
税務署からは未成工事の分は人件費も繰り越すように指導を受けております。
正規の方法で人件費を現場に配賦せず、決算を迎える方法がありましたらご指導下さい。
人件費の中身にもよりますが、工事に関連する人件費は売上の計上と同年度に計上するのが税務・会計の大原則です。そのために、まだ完成していない工事に関する人件費やその他の経費は資産計上して繰り越す処理が必要となる訳です。工事に直接関係しない間接部門の方がいれば、その人の人件費はまさに年間の固定費ということになりますが。
こうしないと、売上と費用の計上のタイミングがずれてきてしまいます。法人税法の第64条
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%9...
にあるような工事進行基準というのもなくはないですが、工事の進行に合わせて売上を計上することで、やはり売上と費用のタイミングを一致させる方法です。何よりもこれは10億円以上の工事にしか適用されませんし、事務処理の簡便化という観点からは、工事の進行具合を見積もらなければならず、こちらの方がより煩雑になります。
というわけで、残念ながらご期待に添える方法は無いと思いますよ。
コメントがつけられないので、こちらに書かせていただきます。
間接費に全部計上して完成した工事に全部、配賦したらやっぱりまずいですかね?
そうですね。工事ごとの原価率がブレてしまいますよね。税務調査があれば、すぐに分かってしまうと思います。少なくとも「正規の方法」とはいえません。
ないですかー。
間接費に全部計上して完成した工事に全部、配賦したらやっぱりまずいですかね?