最近というか、結構有名な話のようです。
著作権は、著作者が死亡して50年経過するまで発生します。
イーゴリ・ストラビンスキーは1971年没なので、まだ著作権が発生しています。
今回のアレンジの件ですが、
ストラビンスキーの楽曲を出版したBoosey&Hawkes社が著作権を主張しており、
アレンジを許可していないのが原因です。
一般に、著作物を営利を目的とせずに演奏することは、許可無く実行できるのですが、
編曲物は、編曲行為を著作者に認められなければ、非営利であっても演奏は出来ないことにななっています。
なぜ、ストラビンスキーでなく、Boosey&Hawkes社が間に入ってくるのか。
その理由は、ストラビンスキーが自分の楽曲の著作権を、この出版社に譲渡しているからです。
譲渡といっても、著作権のうち何を譲渡するのかを指定することができます。
例えば、翻案権だけを譲渡して、編曲はさせるものの、その演奏は許可しないなど、
一部のみを譲渡するケースが多いようですが、どうやらストラビンスキーは
全部を譲渡している可能性が噂されています。
そのため、この出版社(Boosey&Hawkes社)がOKを出さない限り、
アレンジは×となります。
詳しい著作に関する説明がこのページにありますので、ご確認ください。
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