元々音楽の才が足りないのか長く弾いて割には上達できていないように感じます。練習の録音など聞き返してみても難しい場所や自分のパートが目立つところの音がまともに出せておらず悲しくなります。個人練習のときは弾けてるように思えるのですが、合奏になると緊張、恐怖感がでてしまい体がこわばってしまうように思います。まず音楽的なこと以前にはっきりとした音量と正しい音程で音が出せるようになりたいです。そのためにはどのような練習、心構えが必要でしょうか。
よきアドバイスがあればよろしくお願いします。
トロンボーンを26年間吹いています。
やはり緊張やプレッシャーという問題が発生することもありますし、
特に最初はそうだと思います。
個人練習の時に、ステージで演奏している情景や、合奏をしている情景を想像し、イメージトレーニングもしっかりやっておくと良いと思います。
わざと緊張してそれに慣れるといった感じです。
常に本番であるという意識で個人練習に臨んでいれば、どのような状況であっても個人練習通りに演奏することが容易になってきますよ。
1.修業年数 ~ 読譜力がきめて ~
── 作曲者の視点で、全体を「読み・書き・数える」のが基本です。
http://q.hatena.ne.jp/1238929174#a908125
総譜のすすめ ~ 神は細部に宿り給う ~
アマチュア・オーケストラで、チェロ6年ならば十分でしょう。
ずばり云うと、それ以上長くても、さほど上達しないはずです。
そこで、劇的に向上する可能性は、小さな楽器に換えてみることです。
2.指間距離 ~ わたしの長さ ~
Q01 弦楽器のための左手“人差指から小指まで”……17cm
Q02 ピアノのための左手“親指から小指まで”………20cm
http://q.hatena.ne.jp/1171878715
わたしは、ヴァイオリンとチェロを各々3年ちかく独習しましたが、
数年後レディ・サイズのチェロを手にしてから、かなり上達しました。
ただし、教師や指揮者、メンバーなどは、反対するはずです。
3.楽器のサイズ ~ 大は小を兼ねない ~
その理由は、音量・音色が貧弱で、ステージ上で見栄えしないとか、
その予算で高価なフルサイズにすべきだというものでしょう。
これらは、アマチュア奏者にとって、さほど重要ではありません。
── 弊社と独 gewa 社のコラボレーションで制作した 7/8 サイズの
シリーズをレンタルでお使い下さい。販売もしております、特に女性に
お勧め致します。7/8 サイズはレディサイズと呼ばれております。
7/8 チェロ・レンタル価格 月額 8,000円(保険1000円含む)
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4.指板と指の分離 ~ 視覚は聴覚にまさる ~
ヴィブラートは、独奏や室内楽では不可欠ですが、アマチュア楽団の
アンサンブルでは、ほとんど効果がありません。
とくに、和声法の根幹となる主低音を、もっとも丁寧に弾きましょう。
── だれにも共通の“正しい固定した旋律”は、存在しないようです。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4190949.html (No.1)
偽奏音程 ~ 調と律の融合 ~
5.指と手首と肘と腕 ~ 上がり下がりの原理 ~
重要なのは、ヴァイオリンは顎で、チェロは膝だけで保持すべきです。
すくなくとも、左手の指は、つねに自由でなくてはなりません。
とくにチェロは親指まで動員するので、エンドピンの位置も大切です。
── 「あがる」というのは、人間のすばらしい習性だ。恐怖をのりこ
えて人前に出ることができる。── 《アンソニー・クイン自らを語る》
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20100217 本番考 ~ なぜ人は失敗するのか ~
丁寧な回答どうもありがとうございました。
私も手が小さいほうなので7/8サイズも検討してもよいかもと思いました。上手は方の演奏を聴いてきれいなヴィブラートをかけられてうらやましくいつも思っていたのですが、丁寧に伴奏をすることも大切なのですね。ご紹介いただいたリンクはどれも参考になりました。
>はっきりとした音量と正しい音程で音が出せるように・・・
これが完璧にできればそれでメシを食っていけます。
音楽は技術の芸術なので、技術だけで音楽センスが乏しい人でも音楽家になれるぐらい技術のレベルが厳しいです。
弦楽器は全く無知なので細かい部分は分かりませんが、要するに基礎技術が未熟だと本番で失敗します。
合奏に入る場合も同じ。
心構えというより練習方法に間違いか不足部分があるのだろうと思います。
まず、耳ですが、ぶっちゃけた話、耳の悪い人に演奏はできません。
あきらめて遊びに徹した方が幸せになれます。
中耳炎なんかやったらアウトです。
医学的には完璧に直っても、音楽的には片腕失ったのと同じ事です。
高層ビルのエレベーターに乗って耳がおかしくなって、それがすぐに直らないような人も危ないです。
で、練習方法ですが、必ずメトロノームか何かに合わせてやるようにして下さい。
(カラオケも元々はjazz演奏家の練習用のレコードでした)
つまり、メトロノームと合奏するという事です。
これがきちんとできれば、他の奏者や指揮者との合奏もできるようになります。
まずは極端にテンポを落として確実に音符をさらえるように練習します。
もちろん、漫然と練習しても無駄です。
遅いから何となくできても、きちんとできていなければ早くなった時にミスります。
集中力も大事。
大げさに言えば、地震が来ても気付かないくらい音に集中というか没頭するぐらいの感覚が必要です。
音に集中できない日は、練習をしても間違ったクセが付くだけでかえって悪影響も出ますから遊びにでも行って下さい。
弦楽器の音程の取り方については全く無知なので割愛。
丁寧な回答ありがとうございました。耳はまだよくないかもしれません、レイトは難しいですね。練習のときは一応メトロノームでテンポはとるようにしているのですが、難しいところで拍の位置がわからなくなることがまだあります。。そのようなところは回答にあるようにゆっくり拍をとれるようになることが大切なのですね。まだ集中力も不足していたかもしれません。練習方法のとても良い参考になりました。
回答ありがとうございました。個人練習だとつい気が緩みがちになりますが、本番のイメージを意識することは大切ですよね。今後の練習で心がけたいと思います。