あるクレジットカード会社でキャッシングを利用しているのですが,「お支払方法変更のご提案」という手紙が来ました。なんでも,現在の「残高スライド定額リボルビング払い」から,「元利定額リボルビング払い」に変更しないか,という提案なのですが,なぜこのような提案をしてくるのかわかりません。
返済例が手紙に出ていて,返済額と総返済回数の掛け算をしてみると,変更前(残高スライド定額リボルビング払い)は120万円を超えているのに,変更後(元利定額リボルビング払い)は70万円強になり,この単純計算では,50万円近く,返済金額が減ることになります。逆に言えば,クレジットカード会社は50万円近く売上高が減ることになります。
どうも話がうますぎて,なにか裏の事情や落とし穴があるのではと躊躇しています。
この提案の意図が推測できる方,教えて下さい。そして,この提案を受けて,なにか思わぬリスクがないものかどうか,教えて下さい。
あるいは,同様の提案が来て変更をした方の体験談も歓迎します。広くご意見や体験をお聞きしたく思います。
簡単に言えば、カード残高、つまり使った金額や返済の金額をできるだけ意識しないで利用者にカードどんどん使わせる為の方法が、リボルビング払いです。
まずリボルビング払いの内、定額方式と残高スライド定額方式の違いについて見てみます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%9...
定額方式
元利定額リボルビング方式
毎月、あらかじめ指定した一定額を支払い、その中から利息を差し引いた金額を元金返済に充てる方式。
支払額は毎月一定だが一定額の中に利息の支払いが含まれているため、元金が指定した額ずつ返済されるわけではない。
元金定額リボルビング方式
毎月、あらかじめ指定した一定額に加えて利息を支払う方式。
指定した一定額はすべて元金の返済に充てられ、それとは別に金利を支払うのが特徴。このため同額に設定した場合、元利定額リボルビング方式と比較して早期に返済が終了する。
残高スライド定額方式
残高スライド方式のうち、借入残高に応じて段階的に返済定額を変更する方式。定額リボルビング方式にスライド制を導入したもの。
残高スライド元利定額リボルビング方式
残高スライド定額方式のうち、定額部分から利息を差し引いた金額を元金返済に充てる方式。元利定額リボルビング方式にスライド制を導入したもの。
残高スライド元金定額リボルビング方式
残高スライド定額方式のうち、定額部分に利息を加えて支払う方式。元金定額リボルビング方式にスライド制を導入したもの。
次にリボルビング払いの問題点について見てみましょう。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%93%E...
問題点
* 定額方式である場合、途中で追加で購入・借り入れしても月々の返済額か変わらないため、「多額の借り入れをしている」と言う実感を持ちにくく、無駄遣いをしてしまいやすくなる。
残高スライド方式でも、一定のラインを超えるまではやはり月々の返済額が変わらないため、同様の事が起こりやすい。
* リボルビング払い契約の多くは元利であるため、最初に設定した返済額に対して借り入れ総額が多くなりすぎると、返済額の殆どが利息分で抜かれてしまい、元金がいつまで経っても減らないと言う事態に陥る事がある。
グレーゾーン金利の消費者金融での借り入れの場合、金利が年29%を超えるような高金利のものも珍しくないため、この問題に陥りやすい。
* 完済する前に追加で借り入れる事が自由であるため、その月の返済をしてすぐにまた借り入れを行い、実質的に「利息分だけ入れて元金を返済しない」事が出来てしまう。月々の返済額を擬似的に最低額よりも低く出来るため、経済状況が厳しい債務者は安易にこの手段を選んでしまう事が多々あるが、これだと定額・定率・残高スライドの方式に関わらず元金が全く減らない。
総括するとリボルビング払いはこのように、普通に個別の契約を結んで分割払いや借り入れを行う場合に比べて、借金をしたという実感が湧きにくく、かつ完済するまでが長引きやすいために利息を取る回数が多くなる。
すなわちクレジットカード会社・消費者金融会社側の利益が多くなると言う事なので、新しくカードや融資の契約をする場合、盛んにリボルビング払いでの契約を勧めてくる事が多い。
また既存の契約の支払い形態変更も、他の形態からリボルビング払いへの変更は極めて容易(それどころか、変更すると特典が付いてくる事すらある)なのに比べ、その逆は極めて難しいか、そもそも不可能な事もある。
しかしながら上記のように、リボルビング払いのシステムそのものが多重債務者・破産者を多く生み出す原因の一端を担っていることは確実であり、規制を求める声もあるが、現在の所はほぼ野放し状態になっている。
クレジットカードの利用はキャッシングにしろ、ショッピングにしろ、限度額までは使い放題です。使った金額を意識しないで常に限度額一杯に利用者が使ってくれると利息や手数料がどんどん入って来て、クレジットカード会社としては嬉しい訳です。
「残高スライド定額リボルビング払い」から,「元利定額リボルビング払い」に変更すると、返済金額が全くの一定額になります。利用額や残高などが増えても返済金額が変わらないと、利用者はよりカード残高を意識しにくくなります。
この為、利用者の金銭感覚が緩んで限度額一杯をずっと維持してくれるという可能性が高くなります。「沢山使ったから利用を控えよう」という気持ちになりにくくなるのです。つまり、カード会社にとっては、一番嬉しい状態を利用者自らが進んで作りだしてくれるという、便利な状況になり易いのですね。
そして、金額が一定で計算しやすいから、返済計画が立て易いなどとアピールするのは、実はこれが一番の隠れた理由なのです。
質問文での「手紙に出ていた返済例」というのが、具体的にどの様なものかは分かりませんが、実態としてはこれが答えとなります。利用者に一見良さげに見えるメリットだけを強調して、デメリットは読みにくい小さな文字でコソッと書いたりするのは、クレジットカード会社のいつもの悪知恵ではあります。
簡単に言えば、カード残高、つまり使った金額や返済の金額をできるだけ意識しないで利用者にカードどんどん使わせる為の方法が、リボルビング払いです。
まずリボルビング払いの内、定額方式と残高スライド定額方式の違いについて見てみます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%9...
定額方式
元利定額リボルビング方式
毎月、あらかじめ指定した一定額を支払い、その中から利息を差し引いた金額を元金返済に充てる方式。
支払額は毎月一定だが一定額の中に利息の支払いが含まれているため、元金が指定した額ずつ返済されるわけではない。
元金定額リボルビング方式
毎月、あらかじめ指定した一定額に加えて利息を支払う方式。
指定した一定額はすべて元金の返済に充てられ、それとは別に金利を支払うのが特徴。このため同額に設定した場合、元利定額リボルビング方式と比較して早期に返済が終了する。
残高スライド定額方式
残高スライド方式のうち、借入残高に応じて段階的に返済定額を変更する方式。定額リボルビング方式にスライド制を導入したもの。
残高スライド元利定額リボルビング方式
残高スライド定額方式のうち、定額部分から利息を差し引いた金額を元金返済に充てる方式。元利定額リボルビング方式にスライド制を導入したもの。
残高スライド元金定額リボルビング方式
残高スライド定額方式のうち、定額部分に利息を加えて支払う方式。元金定額リボルビング方式にスライド制を導入したもの。
次にリボルビング払いの問題点について見てみましょう。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%93%E...
問題点
* 定額方式である場合、途中で追加で購入・借り入れしても月々の返済額か変わらないため、「多額の借り入れをしている」と言う実感を持ちにくく、無駄遣いをしてしまいやすくなる。
残高スライド方式でも、一定のラインを超えるまではやはり月々の返済額が変わらないため、同様の事が起こりやすい。
* リボルビング払い契約の多くは元利であるため、最初に設定した返済額に対して借り入れ総額が多くなりすぎると、返済額の殆どが利息分で抜かれてしまい、元金がいつまで経っても減らないと言う事態に陥る事がある。
グレーゾーン金利の消費者金融での借り入れの場合、金利が年29%を超えるような高金利のものも珍しくないため、この問題に陥りやすい。
* 完済する前に追加で借り入れる事が自由であるため、その月の返済をしてすぐにまた借り入れを行い、実質的に「利息分だけ入れて元金を返済しない」事が出来てしまう。月々の返済額を擬似的に最低額よりも低く出来るため、経済状況が厳しい債務者は安易にこの手段を選んでしまう事が多々あるが、これだと定額・定率・残高スライドの方式に関わらず元金が全く減らない。
総括するとリボルビング払いはこのように、普通に個別の契約を結んで分割払いや借り入れを行う場合に比べて、借金をしたという実感が湧きにくく、かつ完済するまでが長引きやすいために利息を取る回数が多くなる。
すなわちクレジットカード会社・消費者金融会社側の利益が多くなると言う事なので、新しくカードや融資の契約をする場合、盛んにリボルビング払いでの契約を勧めてくる事が多い。
また既存の契約の支払い形態変更も、他の形態からリボルビング払いへの変更は極めて容易(それどころか、変更すると特典が付いてくる事すらある)なのに比べ、その逆は極めて難しいか、そもそも不可能な事もある。
しかしながら上記のように、リボルビング払いのシステムそのものが多重債務者・破産者を多く生み出す原因の一端を担っていることは確実であり、規制を求める声もあるが、現在の所はほぼ野放し状態になっている。
クレジットカードの利用はキャッシングにしろ、ショッピングにしろ、限度額までは使い放題です。使った金額を意識しないで常に限度額一杯に利用者が使ってくれると利息や手数料がどんどん入って来て、クレジットカード会社としては嬉しい訳です。
「残高スライド定額リボルビング払い」から,「元利定額リボルビング払い」に変更すると、返済金額が全くの一定額になります。利用額や残高などが増えても返済金額が変わらないと、利用者はよりカード残高を意識しにくくなります。
この為、利用者の金銭感覚が緩んで限度額一杯をずっと維持してくれるという可能性が高くなります。「沢山使ったから利用を控えよう」という気持ちになりにくくなるのです。つまり、カード会社にとっては、一番嬉しい状態を利用者自らが進んで作りだしてくれるという、便利な状況になり易いのですね。
そして、金額が一定で計算しやすいから、返済計画が立て易いなどとアピールするのは、実はこれが一番の隠れた理由なのです。
質問文での「手紙に出ていた返済例」というのが、具体的にどの様なものかは分かりませんが、実態としてはこれが答えとなります。利用者に一見良さげに見えるメリットだけを強調して、デメリットは読みにくい小さな文字でコソッと書いたりするのは、クレジットカード会社のいつもの悪知恵ではあります。
詳細なご説明,ありがとうございました。
一つは、他社がその方法によって、顧客を増やしていて、自分の会社の顧客がとられている状態になっていれば、多少損でも、変更をお勧めします。
また、お得になったという計算は、新たなキャッシングをしないで返済した場合だと思うのですが、返してキャッシング枠が増えた場合に新たなキャッシングをして、借入額が変らないとした時は、あまり変らない状況ではないでしょうか?
会社としては、キャッシングを利用してもらうことが目的なので、順調に返した場合ではなく、キャッシングを利用しまくった時にどれぐらい変るのかを見るのが良いと思います。
なるほど。ありがとうございました。
たとえば、50万円の買い物をしてリボルビングする場合、定額のほうが早く返し終わります。それは、50万に対して5万定額で10ヶ月(+利息分)とか勝手に計算するからじゃないでしょうか。残高スライドだと、大体借金の1/10くらいを返しつつ、残高が減ると返す金額も減ってずるずると利息が多くなるのが指摘されてる利息が多い理由でしょう。
でも、実際には、現在借金をしてない状態で、リボルビングを選択するのであれば、返済額は月2万。せいぜい3万に設定しませんかか。だって、5万払えるなら一括でいいじゃないですか。
最初は定額で利息がすくなくても、リボルビングの手軽さにはまって借金が50万とかに増えても返済額は2万のままです。残高スライドだと自動的に5万とかになるので、返済も順調になります。50万の1月分の利息は、大体1万円くらいでしょうか。2万返済しても半分利息ですね。
したがって、利息は、
残高とバランスの取れた定額<残高スライド<バランスの悪い定額
となるんじゃないかと予想します。
検算はしませんが。
ご回答を頂き,ありがとうございました。わかりました。
詳細なご説明,ありがとうございました。