寄せ植えの松が枯れかけた（年末に買った）

　幾つか問題が予想されます。

　先ず、どのような場所に植えたか？

理想的には畑ですが、少なくとも耕して周囲を柔らかくしてやってから植えないと根付くのが難しい。

　次に植え方ですが、鉢から出して、そのまま植えるのではなく、周囲の根をほぐしてやって、軟らかい土をスキ込みながら固定します。

樹幹は地面から少し高くして、周囲に盛り土をして、水を受けやすいように一番上は薄い大皿のような形に作るのが基本です。

植え替えた日にはスグに充分に水やりします。

バケツに一杯以上、充分に染み込ませます。

　最後に日常の水やりですが、松は乾燥には強いのですが、何分この気候です。

水不足が予想されます。

あるいは水不足を心配し過ぎて水のやり過ぎで根腐り・・と言う可能性もありますが、たぶんそれほど水やりされてはいないでしょう。

　・・・と言うわけで、根張りの不足と水やりの不足が原因だと思われます。

　根張りをヨクするには周囲を掘ってやって軟らかい土を入れてやり、ついでに肥料も鋤込みます。

ただし、この気候ですので、少し涼しくなるまでは待つべきでしょう。

松も相当弱っているはずです。

土を入れ替えるのは謂わば外科手術になりますので、元気を回復してからでないと危ない。

　水やりは、水やり三年とか言われるほど気を遣うべき部分ですが、鉢植えではないので朝の水やりだけでもしてやってください。

　もう一つ、害虫などの可能性もありますが、その場合は多くは密植が原因です。

害虫や病気が原因だと、多く植えられた庭木の中で、どの樹を残すか悩ましい事になります。

除草をしてやって生き残り易いようスペースを作ってやるのが精一杯でしょう。

薬や栄養剤で生き返らせても、病人を抱えるようなもので、苦労するだけの場合が多い。

ＨＢ１０１とかありますが、一時的なカンフル剤のようなものだと考えて下さい。

植え替えた松が相手だとあまりお勧めではない。

　松食い虫だと幹に一カ所以上穴が開いていて、そこから木くずのようなものが出ているので、穴に殺虫剤を注入してやって粘土などで穴を塞ぎますが、これにやられるとかなり厳しいと思って下さい。