【謎解き・お約束占い・恋敵より私を選んで】


次の客はQ里だった。
B美「悩みは?」
Q里「私もM樹もS志が好きなんです。M樹は美人で派手だけどワガママだから、私のほうがふさわしいと思います。でもM樹、S志の前では猫をかぶるのが上手いんです。優柔不断なS志に私を選んでもらうには?」

B美は宣言した。
B美「今から3つの質問をいたします。その答えで未来を占い、3つのアドバイスを授けましょう」
Q里「お願いします」

B美「S志さんは花が好きですか?」
Q里「はい」
B美「M樹さんは負けず嫌いですか?」
Q里「はい」
B美「あなたとM樹さんにドジなところはありますか?」
Q里「はい」

B美は頷いた。
B美「それではアドバイスを授けましょう。次のデートは三人でハイキングに行きなさい。次のデートまで、毎晩、腕立て伏せをしなさい。チャンスが来ても、空気を読んで、そのチャンスをM樹さんに譲りなさい」
Q里はめんくらった。
Q里「え? どういうことですか?」
B美「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、です」

Q里は教室を出ながらつぶやいた。
Q里「何? この占い?」

※締切 12/26 20:00以降

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  • 終了:2010/12/26 20:05:29
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ベストアンサー

id:grankoyama No.2

回答回数560ベストアンサー獲得回数170

ポイント300pt

grankoyamaです。

お礼が遅くなってしまって申し訳ありませんが、前回はたくさんのポイントを戴きありがとうございました。

今回は、、、ダメです。いろいろ考えたのですが納得のいく正解に辿りつけません。でも頑張って考えました。

少しでもかすってたらよいのですが、あんまりそんな気がしません。読むだけ読んでいただければ幸いです。


   谷間に咲く花


私とQ里が、その花を見つけたのはちょうど同時だったと思う。


整備された登山道のすぐ横は急勾配の斜面になっており、一度足を踏み外すとどこまで転げ落ちるか

わからない。しかし、どうにか歩いて降りられるぐらいのところに咲いた一輪の白蝶草。

季節はずれに咲いたその花弁が、どうしても目に付いた。いみじくもこれからの私の運命を変えてくれるような気がした。


Q里にだけは取られたくない。思い切って私はその花に向かって一歩を踏み出す。

Q里「M樹!何処に行くの?」

S志「危ないよ!!」


もう一歩でその花に手が届く、、、と思ったとたんに私は足を滑らした。

(このままでは、崖下まで落ちてしまう)

その瞬間、Q里が私の手を掴み、危うく私の体は落下直前で踏みとどまった。

しかし、Q里が手を離せばそのまま落ちてしまうという危険な状況には変わりない。

S志「M樹!大丈夫か?掴まれ」

S志がすかさず駆け寄り手を差し伸べてくれる。が私にまでは届かない。

S志がQ里の手を取り引き上げようとする。

その直後、Q里までもが足を滑らし二人分の体重をS志が支えるような格好になった。


S志「くうぅ。だめだ。このままじゃ二人とも、、、」

もうだめだと諦めかけたとき、Q里が渾身の力で私の体を引き上げた。

Q里「S志!M樹を、M樹を先に引き上げて。私は一人でならもう少し踏ん張れると思うから」

逡巡するS志。しかしこのまま無為に時間を浪費しても、二人とも助け上げられる保証はない。

やむなくS志はQ里の手を一旦離し、私を全力で引き上げる。


S志「ぐおおおおおっっ」

S志のおかげでなんとか私は、安全な場所までたどり着くことができた。

ふと下を見るとQ里の姿は見えなくなっていた。

S志「Q里っっっ!!」


地面を叩いて悔しがるS志の姿を見て、S志が本当に愛していたのはQ里だったということ、

私の想いはかなわぬ恋なのだろうと知った。

その後私たちは一言の言葉も発することなく二人で呆然と時を過ごした。




fin




Q里「ちょっと、勝手に終わらないでよね」

S志「Q里!どうやってここに?」

Q里「這い上がってきたのよ。日ごろの鍛錬の成果ね。M樹、あなたが欲しかったのはこれでしょう?」

Q里が私に一輪の花を手渡す。

その花の花言葉は『負けず嫌い』。でも私にはもうふさわしくない。

『清楚・繊細な心を傷つけない』といった別の言葉はQ里にこそふさわしい。

私は花をQ里につき返すと二人に向け「お幸せに」と捨て台詞を吐いた。

とまどったような表情で顔を見合わすS志とQ里。


それから景色の良い場所に移動して3人で仲良くお弁当を食べましたとさ。


花が好きって部分や猫かぶるに対する回答も見つかりませんでしたし、負けず嫌い、ドジも腕立てもこじつけで、、、

季節感も、、、早く答えが知りたいです。熊とか出てきますか?

id:lionfan

grankoyama様、ありがとうございます。2人で崖からぶら下がり、S志が選択を迫られるという、

いちばん重要なところを答えていただいたので、これでOKです。すばらしいです。さすがです。

いるかは、grankoyama様に進呈させていただきます。

2010/12/26 20:04:57

その他の回答1件)

id:yossiy7 No.1

回答回数778ベストアンサー獲得回数96

ポイント50pt

ハイキングでS志に花を取ってあげる!という場面で、足場が崩れてしまうような場面がある、という占いですかね(あるいはドジなので落っこちそうになると踏んだか)。

腕を鍛える事で、ぶら下がって助かる事ができる、または落ちそうになったM樹を助ける事ができる。

id:lionfan

yossiy7様、

[1] ハイキングでS志に花を取ってあげる

[2] 足場が崩れてしまうような場面がある、という占いですかね(あるいはドジなので落っこちそうになる)

[3] 腕を鍛える事で、ぶら下がって助かる事ができる

まで、とりあえずOKです。もう少し先が欲しいところでしたが、外してはおりません。

2010/12/26 20:01:56
id:grankoyama No.2

回答回数560ベストアンサー獲得回数170ここでベストアンサー

ポイント300pt

grankoyamaです。

お礼が遅くなってしまって申し訳ありませんが、前回はたくさんのポイントを戴きありがとうございました。

今回は、、、ダメです。いろいろ考えたのですが納得のいく正解に辿りつけません。でも頑張って考えました。

少しでもかすってたらよいのですが、あんまりそんな気がしません。読むだけ読んでいただければ幸いです。


   谷間に咲く花


私とQ里が、その花を見つけたのはちょうど同時だったと思う。


整備された登山道のすぐ横は急勾配の斜面になっており、一度足を踏み外すとどこまで転げ落ちるか

わからない。しかし、どうにか歩いて降りられるぐらいのところに咲いた一輪の白蝶草。

季節はずれに咲いたその花弁が、どうしても目に付いた。いみじくもこれからの私の運命を変えてくれるような気がした。


Q里にだけは取られたくない。思い切って私はその花に向かって一歩を踏み出す。

Q里「M樹!何処に行くの?」

S志「危ないよ!!」


もう一歩でその花に手が届く、、、と思ったとたんに私は足を滑らした。

(このままでは、崖下まで落ちてしまう)

その瞬間、Q里が私の手を掴み、危うく私の体は落下直前で踏みとどまった。

しかし、Q里が手を離せばそのまま落ちてしまうという危険な状況には変わりない。

S志「M樹!大丈夫か?掴まれ」

S志がすかさず駆け寄り手を差し伸べてくれる。が私にまでは届かない。

S志がQ里の手を取り引き上げようとする。

その直後、Q里までもが足を滑らし二人分の体重をS志が支えるような格好になった。


S志「くうぅ。だめだ。このままじゃ二人とも、、、」

もうだめだと諦めかけたとき、Q里が渾身の力で私の体を引き上げた。

Q里「S志!M樹を、M樹を先に引き上げて。私は一人でならもう少し踏ん張れると思うから」

逡巡するS志。しかしこのまま無為に時間を浪費しても、二人とも助け上げられる保証はない。

やむなくS志はQ里の手を一旦離し、私を全力で引き上げる。


S志「ぐおおおおおっっ」

S志のおかげでなんとか私は、安全な場所までたどり着くことができた。

ふと下を見るとQ里の姿は見えなくなっていた。

S志「Q里っっっ!!」


地面を叩いて悔しがるS志の姿を見て、S志が本当に愛していたのはQ里だったということ、

私の想いはかなわぬ恋なのだろうと知った。

その後私たちは一言の言葉も発することなく二人で呆然と時を過ごした。




fin




Q里「ちょっと、勝手に終わらないでよね」

S志「Q里!どうやってここに?」

Q里「這い上がってきたのよ。日ごろの鍛錬の成果ね。M樹、あなたが欲しかったのはこれでしょう?」

Q里が私に一輪の花を手渡す。

その花の花言葉は『負けず嫌い』。でも私にはもうふさわしくない。

『清楚・繊細な心を傷つけない』といった別の言葉はQ里にこそふさわしい。

私は花をQ里につき返すと二人に向け「お幸せに」と捨て台詞を吐いた。

とまどったような表情で顔を見合わすS志とQ里。


それから景色の良い場所に移動して3人で仲良くお弁当を食べましたとさ。


花が好きって部分や猫かぶるに対する回答も見つかりませんでしたし、負けず嫌い、ドジも腕立てもこじつけで、、、

季節感も、、、早く答えが知りたいです。熊とか出てきますか?

id:lionfan

grankoyama様、ありがとうございます。2人で崖からぶら下がり、S志が選択を迫られるという、

いちばん重要なところを答えていただいたので、これでOKです。すばらしいです。さすがです。

いるかは、grankoyama様に進呈させていただきます。

2010/12/26 20:04:57
  • id:ha--ya--to
    切ないですね
  • id:lionfan
    ----------------------- 謎解き・お約束占い・恋敵より私を選んで・解答編 -----------------------

    Q里が教室を出ると、女子学生から声をかけられた。

    I穂「あの、この教室で、占いをされたと思うんですが」
    Q里「はい、でも意味がわからなくて・・・」
    I穂「B美の占いは、解説なしではわかりにくいと思います。説明いたしますので、内容をお話しいただけますか?」
    Q里「ありがとうございます」

    Q里は一部始終を話した。
    Q里「・・・というわけなんです。意味わかりますか?」

    I穂はうなずいた。
    I穂「優柔不断なS志さんが、ハイキング中にQ里さんかM樹さんのどちらかを選ばざるを得なくなるお約束・・・これは『崖から落ちかけ、助けを求める二人のどちらかを選ぶ』ですね」
    Q里「はい?」
    I穂「三人でハイキングに行くと、S志さんが崖っぷちの花を見て、『ああ、きれいな花だなー』ってつぶやきます。そこでQ里さんは『私が採ってきてあげる』って言うんです」
    Q里「ええ」
    I穂「ところが負けず嫌いなM樹さんのことですから、『なによ、私が採りに行くわーっ!』ってなって、二人で争って崖に走るわけです。ところがM樹さんはドジだから、石につまづいてすってんころりん。それに巻き込まれて、同じくうっかりもののQ里さんも、すってんころりん。二人で仲良く、崖にぶらさがることになりました」
    Q里「はあ」
    I穂「S志さんは大慌て。急いで助けたいけれど、二人とも救う時間はなさそう。人間、窮地に追い込まれたときこそ、本性が現れるもの。迷うS志さんに、M樹さんは叫びます。『S志! あんたも使えないわね! さっさと私を助けなさいよ! Q里なんてブス、どうだっていいじゃない!』」

    Q里は苦笑した。I穂は続けた。
    I穂「Q里さんは腕立て伏せで鍛えていたから、なんとか今まで持ちこたえていたものの、それも限界。Q里さんはM樹さんを思いやって言うんですね。『私はもうだめ・・・。いいの。M樹を助けてあげて。S志、愛してたわ・・・』ここでQ里さんを助けないようじゃ男じゃないわ!」
    Q里「はい!」
    I穂「S志さんはQ里さんの手をつかみ、ひっぱり上げます。『Q里、大丈夫かい?』『ありがとう!』『ようやく気づいたんだ。地味で控えめで、命さえ嫌いなやつのために譲ってしまおうとする、そんな君のことが大好きだぁー!』二人は互いに見つめあい、至福の愛につつまれ、そっと顔を寄せ合い・・・」

    Q里はさえぎって訪ねた。
    Q里「あの、M樹は?」
    I穂はきっぱり言った。
    I穂「憎まれっ子世にはばかる、と申します。悪運つよいM樹さんは、崖の途中の枝にひっかかって、口汚く二人を罵っているに違いありません」
    Q里「そんなものですか」

    I穂は笑顔で続けた。
    I穂「そこに遠足の小学生たちが通りかかります」
    Q里「え?」
    I穂「熱烈なキスをしている二人を、小学生たちが目を覆いつつ指のすきまから見たり、枝にひっかかってギャアギャア騒ぐM樹さんを、指をさして笑ってくれれば完璧ですね!」

    -------------------- 謎解き・お約束占い・恋敵より私を選んで・解答編・終わり -------------------
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2010/12/26 21:46:01
    lionfan様
    たくさんのポイントといるかまで、、、努力賞として、ありがたく受け取らせていただきます。

    が、「押し付けがましく回答した私めには、勿体のうございます」が本音のところです。
    実際、yossiy7様のほうが、正解に近かったようですし。

    なので、また回答欄に私の名をみつけたら遠慮なく適当にあしらっちゃってくださいね。
    やめろといわれるまでは懲りずにまた、回答しちゃいそうですので。

    解答編のオチというか後半にかけての流れが秀逸で、ただただ納得?感心?目からうろこっていうんでしょうか、そんな感じになりました。
    予想通り熊は出てきませんでしたが。
  • id:lionfan
    grankoyama様、すばらしい回答ありがとうございました。

    自分には、「2人とも崖からぶらさがる」ということを明示したgrankoyama様の回答のほうが良いと思いました。
    また小説としても、とても楽しめました。

    今回は自分で思っていたよりも難しい出題だったみたいで、回答者が2人しかおらず、
    そんな難問のなか、よい回答、本当に助かりました。堂々と受け取ってください。

    熊については、まったく考えてなかったでした・・・が、何か別のクイズで使えそうですね。
  • id:takejin
    難しかったです。
    今回は、完敗です。特に、
    「S志さんは花が好きですか?」
    これに引っかかってしまって。
    お二人とも、良くわかりましたねぇ。
  • id:lionfan
    takejin様、コメントありがとうございます。
    今回はちょっと難易度設定で失敗したと反省しております。
    「花」のところは、もうすこしわかりやすいものに変えたほうがよかったかもです。
    自分の周囲で、答えがわかった人はいませんでした。
    yossiy7様もgrankoyama様も、すばらしいと思います。
  • id:alpinix
    お約束は崖の花(エーデルワイス)だろうなあとは思ったものの、その先、どうしても巧い解決策が思いつかず観戦に回りました。
    エーデルワイスに拘って”花を取りに行くのは男”としないといけないような気がして嵌ったのと、"Q里"のQが何の略なのかがどうしても思い浮かばず二重に嵌ってしまいました。(Q里=胡瓜? もしかして野菜の代理戦争なのか? そんな昔話あったっけかなあ? と変なところで深読み)
  • id:lionfan
    alpinix様、ありがとうございます。崖の花を見抜いたのはすごいです。
    今回は、名前に特に意味はありませんでした・・・。
  • id:yossiy7
    そもそも「続きの物語を書く」という問題とは見抜けなかったので、今度あるようならちゃんと書きたいと思います……

  • id:lionfan
    id:yossiy7様、よい解答ありがとうございます。特に小説風に答えなくてもOKです。
    ただ、小説風に書いていただいた方にはボーナス・ポイントを差し上げております。
    次に出題したときは、ぜひ小説回答にトライいただければと思います。

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  • [人力]『谷間に咲く花』のできるまで あいまいもこ 2010-12-27 09:57:43
    いやー。今回は難しかったです。最後の最後まで正解が全く見えなくて。 思い切って、別解釈でもいいかっって書いたら本質を捉えてたようで、ほんとに運任せでした。 後から考えたら別
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