この流れが加速すれば、今まで情報システムが作ってきたような社内のシステムが全てクラウドで済むようになるのでしょうか。この業界について知識ないので詳しく説明したいただければ幸いです。
企業の情報システムを作っていたSIは、クラウドコンピューティングの普及によってダメージをうけるのでしょうか?
クラウドとパイの奪い合いになるのはデータセンタです。
クラウド型になったとしてもアプリケーションソフトは必要ですので、SIとしての受託内容が大きく変わることはないでしょう。
今まで持っていたノウハウやスキルをクラウドに移行することができるのでしょうか。
今までにアプリケーションサーバやナレッジ・データベースに移行できた内容であれば、クラウドになっても同様に移行できるでしょう。
この流れが加速すれば、今まで情報システムが作ってきたような社内のシステムが全てクラウドで済むようになるのでしょうか。
それはないでしょう。
顧客情報や会社の経営情報など、機密性が高いものについては、クラウドよりセキュアでコントロールしやすいデータセンタまたは自社にて運用されることになると思います。
ダメージは受けません。
クラウドは、現在あるシステムの一部だけを置き換えていくことも可能です。
ですから、今後発生するシステムリプレイスの時期に少しずつ置き換えていくことが可能です。
クラウドというのは、昔風に言うとたんなる分散処理です。
あと、クラウドで構築するとたんにコストが安くなるというだけです。
>今まで持っていたノウハウやスキルをクラウドに移行することができるのでしょうか。
業務的なものは可能です。
技術的なものも、一部は可能です。
クラウドコンピューティングも、昔の大型コンピュータの技術の応用ですから
ぜんぜん違う異質なものでもないからです。
今のところ、IT関係の技術で、過去の技術を否定するほどの革命的な変化はありません。
すべてわかる仮想化大全2011 (日経BPムック)
ITpro/日経コンピュータ/日経コミュニケーション/日経SYSTEMS/日経NETWORK
ユーザー企業のシステム部門におります。
我々の会社では、社内サーバー5つを使って運用しているグループウェアを、クラウドに乗せようと検討をはじめているところです。サーバーの維持管理に手間がかかっており、小さい事業所が海外各所に展開している関係上、クラウドは非常に魅力的です。
ただし、システムの基幹部分(LANやファイヤーウォール)などでは依然SIが頼りになりますし、経理関係といったクリティカルなシステムは、いろいろな会社の事情もありますが、クラウドにするには不安があります。
最近のSIはクラウドも含めた提案をしています。
SI'er の定義にもよると思うのだけれど、大手ではシステムの手配というのが売上の大きな部分を占めている。
IaaS も含めた広義のクラウドでは、短期的にみるとハードの売り上げが目に見えて落ち込むので、ダメージを受けない、とは言えない。
もちろん、商社系では無い電機系の大手メーカーであれば、自社内にクラウドをやっている部隊があるので、うまくやればトントンか、それ以上にはできるかもしれないけど、価格設定が難しい。
「ハード買取やリースよりも、クラウドなら価格を抑えられます」って売らなきゃいけないから。
スキルとしては、今までのものが無駄になることはない。
仮想化した OS の中でアプリが動くだけなので、今までのスキルにネットワークと仮想化のスキルを足せば何とかなる。
でも、イントラでしか仕事をやったことが無い面子しかいないと、セキュリティ面では苦労するかも。
「社内システムが全てクラウドになるか」というのは、難しいところ。
Windowsサーバをひとつ○○商会みたいなところに納めさせて、××奉行みたいなのを動かす程度のシステムであれば、ほとんどがクラウドに移行すると思う。
でも、単純に費用だけで割り切れないシステムもある。
銀行の預金データみたいなものまで、社外のパブリッククラウドなシステムに移行するとは、到底、思えない。
社内のプライベートクラウドなシステムに乗せ換えることはあるかもしれないけど。
>今まで情報システムが作ってきたような社内のシステムが全てクラウド
クラウドになっても、情報システム(部?)が主導権をもって社内のシステムを構築すると
思います。
一極集中型のシステムから、クライアント・サーバー型に変わったときも
同様のことが議論されましたが、結局はあまりかわらなかったところからみても
それほど変わらないと思います。
現場のご意見で参考になります。どうもです。