質問内容は「ゆうちょが信用できない場合の資産防衛の方法」ということでよろしいでしょうか。
ゆうちょや銀行が国債の買い手である以上、また2011年度には過去最大規模の140兆円の国債発行が来るらしいので、おそらく遠くないうちに破たんするのではないかと考えています。
その場合債務デフォルトの一つの手段として通貨の過剰発行によるハイパーインフレが考えられますが、このインフレが起こった場合、信用取引において日本銀行券は無価値になります。
現金が紙切れになるので、ドルやそのほかの貨幣を保有するのが望ましいと思います。
インフレが起こった場合は国内の預金封鎖がされる可能性があるため、最低でも一つ、海外の口座を持つべきかと。
しかし海外送金は手数料が高いので、とりあえず余剰資金は手数料が少ないFX(為替取引でもうけるという意味ではなく、自身の円を1:1のドルで保有する)で保管しておいて、いざというときは引き出すのが望ましいかと思います。
また、金の保有も考えられます。
毎年いくらか積み立てておいて、いざというときは最小単位の金を現物で貰えばそれが通貨の代わりになるでしょう。
同様の理由でプラチナ。有価証券やそのほかの現金と額面が連動するたぐいのものは基本的に選択肢から除外するべきです。
このようなことは「資産防衛」と呼ばれますから、調べてみることをお勧めします。
Case1:
日本円だけが他の通貨に比較して価値が失われると考えるなら、外貨を購入することを
おすすめします。米ドルが無難ですが、他の通貨とのミックスも考えてよいでしょう。
外貨預金は為替手数料高めなので、外貨建てMMFをおすすめします。
Case2:
昨今の各国の金融緩和で、日本だけでなく主要通貨がそろって現物資産に比較して価値が
失われると考えるなら、各国の株式と金などの商品に分散させることをおすすめします。
株式を選別して購入することはむずかしいので、インデックスファンドやETFの購入を
おすすめします。
回答者は、日本政府の債務の状況に関わらず、世界への分散投資がよいと思っています。
長くデフレが続いているせいで、固定低金利の預金は一般にはリスクのない資産と
思われているようですが、インフレが起こらないことに賭けているのであって、
保存したいのは金額ではなく購買力(物価を考慮した金額)だということに配慮する
必要があります。
ハイパーインフレや国債の未達でゆうちょが信用できないとした場合
ゆうちょがなぜ信用できないかというと、ゆうちょの貯金やかんぽの保険金は、日本の国債で運用されているからです。市場金利が上昇すると必ず国債は値下がりします。
インフレが起こって市場金利が上昇したら、ゆうちょに貯金している人は郵便貯金を解約して利率の高い貯金に預け替えるはずです。しかし、市場金利が上昇したら国債は値下がりしますから、ゆうちょ銀行が国債を売って貯金を返そうと思っても、貯金を返すだけのお金にはならないのです。しかし、現在のところ、ゆうちょの貯金の元本は保証されてますから税金で埋め合わせる事になると思われます。そこで、納税者としては声を上げて現状の矛盾を訴えていかなければなりません。
私のブログでも解説していますので、よろしければこちらからどうぞ。
さて、「保険をどうするかの考察」というのは、「どのような保険に加入しておけば良いか」という事ではなく、「どのような対策をしておけばハイパーインフレの時に有効か」つまり、インフレのヘッジの方法という意味だと仮定して回答します。
ゆうちょ銀行の貯金は上限額が1,000万円までと法律で定められています。また、1,000万円までの貯金の元本と利息は保障されています。従って、1,000万円以内の貯金については破綻して損失を出す心配はしなくても良いのです。
次に、損失は出さないにしても、ハイパーインフレが実際に起こってしまうと、お金を預けたときに1,000万円で買えた物が物価の上昇によって買えなくなってしまう現象が起こりますね。
この対策としては、インフレが起こったらインフレと一緒に価値が上昇する物で、換金性が高い物を買っておくのが対策です。但し、価値が変動する物を購入する、つまり投資すると言う事なので、思ったように価値が上がってくれなかったり、逆に価値が下がったりするリスクがあります。そこで、分散投資が必要になります。「ひとつのかごに全ての卵を盛ってはいけない」と言われています。手軽に実行する方法は投資信託を購入する事です。国内株式、国内債券、外国株式、外国債券にバランス良く投資できるように、ファイナンシャルプランナーに相談して投資信託の銘柄選びを行うと良いでしょう。
自分で直接株式や債券を購入すると、投資信託よりも自己責任によるリスクは高まりますが、投資信託には運営の手数料がかかっているのでその分経費の節約になります。
投資信託以外に、金や不動産もインフレヘッジの投資の対象になります。ただし、値動きが必ず上がるとか下がるとか予測は出来ません。また、お金が欲しいときにすぐに換金できるとは限りません。
昨今、ワンルームマンションを購入したり、アパート経営を始めたりする人も増えています。ハワイにコンドを購入する人も多いですよ。
いろいろ勉強してみると面白いです。私は素人でしたが、ファイナンシャルプランナーの試験を受けました。体験談をブログで紹介していますので、よろしければこちらからどうぞ。
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