後に面白王と言われる田中芳樹が一番脂が乗っていた時期の出世作です。
本当は徳間書店の新書版で紹介したかったんですが、既にリンクが存在していない。
昭和57年の第一巻刊行から昭和62年の最終第十巻まで、全て本人が一気に書き下ろしで書き上げた作品です。
作者の熱い気持ちを味わって欲しい。
あの時代は、世界が滅びる心配を皆が今よりも切実に感じていたようです。
原爆は誰でも作れる―fテッド・テイラーの恐るべき警告 (1975年)
ノストラダムスの大予言―迫りくる1999年7の月、人類滅亡の日 (ノン・ブック 55)
ライトノベルは、最近の言い方で、当時は、ジュブナイルとかヤングアダルトとか言っていた気がします。
アルケミストはオススメの一冊です!児童文学ですが、大人が読んでもとっても楽しめます。
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
死を見つめる心は、宗教学者が癌の宣告を受けた後どのように死と向き合っていったかが綴られています。宗教学者でありながら、死後の世界を否定し、死の暗闇と向き合い発想の転換を行っていくプロセスに胸をうたれます。
まずSFの洋書翻訳が盛んだったのでハヤカワなどでよく売れた本がいろいろあります。
その勢いにのった日本の作家がSFを書いたのがラノベのご先祖で
コバルトシリーズに良書がありました。
新井素子さんの
星へ行く船―ロマンチックSF (1981年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)
のシリーズなど(ただしこのシリーズ自体は完結したのは平成になってから)
氷室冴子さんの
(短編集に編み直されていますが出版は1980年代です)など。
あとはバブルの勢いで漫画も、ジャンプ系などいろいろでていましたよね。
企業小説は
伝奇小説は
ハードボイルドは
あたり。推理小説も日本版アガサクリスティといわれた夏樹静子など
他にも今にいたるまで鑑賞に耐える本はいっぱいでていましたが、いったいどのような本をお探しでしょうか。
http://www.1book.co.jp/cat_84.html こちらで63年間もあった昭和のベストセラーがしらべられます。
超ベストセラーですが今読んでも面白いですよ。
こちらはどうでしょう。
庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』
東大入試が学生運動(!)によって中止になり、受験できなくなってしまった主人公の日常を、軽やかな一人称の語り口調で描いています。冒頭の
ぼくは時々、世界中の電話という電話は、みんな母親という女性たちのお膝の上かなんかにのっているのじゃないかと思うことがある。特に女友達にかける時なんかがそうで、どういうわけか、必ず「ママ」が出てくるのだ。
なんていかにも昭和だなあ、という感じ。
田中康夫『なんとなく、クリスタル』
当時(1980年)は特に好きじゃなかったけれど、今読み返すといろいろ面白いかもしれない、と思います。(この質問でふと思い出しました。)
未来都市での生活を描いた小松左京の子供向けSFです。
空中都市008 アオゾラ市のものがたり (講談社青い鳥文庫)
昭和時代にどんな21世紀を想像していたかがわかって楽しいです。
そして、これはとてもすごいことなのですが、当時全然想像されていなくてSFにもほとんど登場することがなかった小道具が登場しています。
携帯電話です。
李陵・弟子・名人伝 (1952年) (角川文庫〈第294〉)
昭和初期に活躍したが惜しくも早世した小説家、中島敦の短編小説。1942(昭和17)年の「文庫」に発表された。趙の都・邯鄲に住む紀昌が、天下第一の弓の名人になろうと志を立て、当今弓矢をとっては及ぶ者がないと思われる名手・飛衛、次いで飛衛をしておのが技は児戯に等しいと言わしめる仙人・甘蠅に師事して「不射の射」を体得する。真の名人となった紀昌の心は弓への執着からも離れ、ついには弓そのものを忘れ去るに至る。
アルケミストって昭和なのかな?わたしは日本では平成に出版されたとおもっていた。
2014/09/06 21:59:28オリジナルは、昭和63年ですね。
2014/09/06 22:13:39The Alchemist (Portuguese: O Alquimista) is a novel by Paulo Coelho first published in the year 1988. Originally written in Portuguese by its Brazilian-born author, it has been translated into at least 56 languages as of September 2012.
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Alchemist_(novel)