「介護保険」に関する質問です。


制度以前、介護といえば、
夫婦単位でもしくは世帯単位でおこなっていたと思います。
けれども、それを介護保険という形で社会全体で負担することになった。
その経緯をわかりやすく教えてくれるサイトがあれば教えて頂きたいです。

現在、介護保険はあまり上手く機能していないように思えます。
保険成立以前の予測の、どこに問題があったのか、
気になって質問した次第です。

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  • 終了:2015/04/18 22:22:48
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ベストアンサー

id:rafting No.2

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ポイント65pt

●介護保険制度ができた最大の理由は、日本の社会において少子高齢化が大きく進むなか、これまでの「老人福祉制度」「老人保健制度」をこの先も続けていると、将来的に国民医療費の増大により財政面でもパンクし、また制度としてもやっていけなくなるであろうことが予見されたためでした。


●老人福祉制度をささえる「老人福祉法」においては、老人医療費の自己負担は原則無料化されていました。

しかしその結果、病院の過剰受診やいわゆる「社会的入院」などが増え、老人医療費が激増しました。

また制度面でも、低所得の高齢者への配慮が中心となっていて、ごく普通の家庭が利用できるサービス提供は多くありませんでした。

介護の必要の有無を行政が決めるなど、利用者が使いにくい行政主体の制度でもあったことから、一般家庭の多くが介護を家庭内で丸抱えせざるをえず、社会的にも問題視されるようになりました。

このように、高齢者を国が保護するしくみのままでは、財政的に先行きもたない、そして介護を社会全体で支えるような仕組みにしていかないと、家族ももたない...ということで、「高齢者の日常生活の自立を、国が支援する」という考え方にもとづき社会保障・社会福祉の制度体系を組み直そう、ということになったのです。


そのトップバッターとして登場したのが、「介護保険制度」なのです。(その流れを受け、健康保険法の改正や後期高齢者医療制度などが、次々と後に続いているのはご存じのとおりです)。


●介護においては国民の保護・救済を第一目的とはしておらず、あくまで「国民が自己責任のもとで自立した日常生活がおくれるように、国が支援(サポート)する」という考えで、この介護保険制度の全体が設計されていることは、おぼえておきたいところです。


●介護保険は通常の保険と違い、いざ介護が必要なときに保険金(お金)が支払われる制度ではありません。

介護保険料を支払った人ならば原則として65歳以上から(40歳~64歳でも使えるが、利用の制限あり。 介護保険の被保険者なのに介護サービスが受けられない場合とは をご参照)、被保険者として「介護の必要に応じて、介護に関わるサービスを本来の料金の1割の負担で利用できますよ」という制度です。これはいわば、「現物給付」のシステムです。
http://chiecareinsurance.irahik.com/2009/06/post.html

id:tai2006

なるほど。いきなり介護の問題が出てきたわけではなく、
もともとが医療保険に内在されていたものだったのですね。。
ありがとうございます!!

2015/04/18 13:12:54

その他の回答1件)

id:NAPORIN No.1

回答回数4894ベストアンサー獲得回数909

ポイント35pt

no title ←論文のpdf
【介護保険法と制定された背景】|介護保険法と介護保険の関係|介護保険がよくわかるページ もうすこしわかりやすいページ
 
昔、リハビリとかQOLとかいう概念がなかったころは保険は全額負担だけど、高度医療そのものが存在しておらず、高血圧(脳溢血)やキツい糖尿病、ガンなどで入院したらすぐ自力で動けなくなったことが原因でぼけがすすんだりして死んでしまうこともあったし、運が良くなければ入れない老人ホームも入るまえから姥捨て山に親を捨てるのかと陰口をいわれたこともあった。
今はちゃんとお金はらってリハビリすればまた生存できるかも、いやむしろ生存してもらわないと困る。だって世界一の長寿国になって、定年(55~65歳)後20年~30年生きるし、その後半は連れ合いや子供を自分より先に失ってしまうのだってあたりまえなんだから。という風潮。
医療が進むと介護も進歩して「こうすればまだ快適に生きてくれる」術がみいだされたので、そんな術は存在しなかったことにするわけにはいかないですね。となれば以前はプロでもできなかったような細やかなことを家庭でとにかくやれやってみろって強制されてる。介護保険で家に電動ベッドを貸し出したり、今の技術にあったことが実行できるプロをどんどんつくりだす術も必要になるでしょう。総体的には世の中が進歩したせいです。
 
ちなみに自分が小学生のころ世界一の長寿国はスイス、定年は60歳、おじいさんおばあさんは杖をついて腰を曲げて歩く、があたりまえだったです。サザエさんの波平は54歳、フネさんは48~52歳。
あと、「夫婦単位で」何でも解決しろという考えはなかった。サザエさんちくらいの世帯が普通だったのだから。それが始まったとき「核家族化」と名付けられて非難囂々でした。今ではもうあたりまえすぎてだれも口にのぼせない。
 
新聞なんて今の人は読まないからなあ。2000年ごろまではこういうのは全部新聞で繰り返し周知されてましたけどね。

id:tai2006

>あと、「夫婦単位で」何でも解決しろという考えはなかった。
>サザエさんちくらいの世帯が普通だったのだから。
>それが始まったとき「核家族化」と名付けられて非難囂々でした。

そうだったんですね。なるほど。

>新聞なんて今の人は読まないからなあ。
>2000年ごろまではこういうのは全部新聞で繰り返し周知されてましたけどね。

すいません。問題意識をもったのが最近でして…。

2015/04/18 13:06:39
id:rafting No.2

回答回数2652ベストアンサー獲得回数176ここでベストアンサー

ポイント65pt

●介護保険制度ができた最大の理由は、日本の社会において少子高齢化が大きく進むなか、これまでの「老人福祉制度」「老人保健制度」をこの先も続けていると、将来的に国民医療費の増大により財政面でもパンクし、また制度としてもやっていけなくなるであろうことが予見されたためでした。


●老人福祉制度をささえる「老人福祉法」においては、老人医療費の自己負担は原則無料化されていました。

しかしその結果、病院の過剰受診やいわゆる「社会的入院」などが増え、老人医療費が激増しました。

また制度面でも、低所得の高齢者への配慮が中心となっていて、ごく普通の家庭が利用できるサービス提供は多くありませんでした。

介護の必要の有無を行政が決めるなど、利用者が使いにくい行政主体の制度でもあったことから、一般家庭の多くが介護を家庭内で丸抱えせざるをえず、社会的にも問題視されるようになりました。

このように、高齢者を国が保護するしくみのままでは、財政的に先行きもたない、そして介護を社会全体で支えるような仕組みにしていかないと、家族ももたない...ということで、「高齢者の日常生活の自立を、国が支援する」という考え方にもとづき社会保障・社会福祉の制度体系を組み直そう、ということになったのです。


そのトップバッターとして登場したのが、「介護保険制度」なのです。(その流れを受け、健康保険法の改正や後期高齢者医療制度などが、次々と後に続いているのはご存じのとおりです)。


●介護においては国民の保護・救済を第一目的とはしておらず、あくまで「国民が自己責任のもとで自立した日常生活がおくれるように、国が支援(サポート)する」という考えで、この介護保険制度の全体が設計されていることは、おぼえておきたいところです。


●介護保険は通常の保険と違い、いざ介護が必要なときに保険金(お金)が支払われる制度ではありません。

介護保険料を支払った人ならば原則として65歳以上から(40歳~64歳でも使えるが、利用の制限あり。 介護保険の被保険者なのに介護サービスが受けられない場合とは をご参照)、被保険者として「介護の必要に応じて、介護に関わるサービスを本来の料金の1割の負担で利用できますよ」という制度です。これはいわば、「現物給付」のシステムです。
http://chiecareinsurance.irahik.com/2009/06/post.html

id:tai2006

なるほど。いきなり介護の問題が出てきたわけではなく、
もともとが医療保険に内在されていたものだったのですね。。
ありがとうございます!!

2015/04/18 13:12:54
  • id:miharaseihyou
    年寄りが増えるから国が関与する保険で賄う分を増やして効率的に管理しようとしたんだけど、役人が扱う金額が増えたので、「効率悪く」管理される金額が増えた。
    責任を効率良く分散するシステムに任せたのが最悪だったな。

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