免疫学の質問です

人体の免疫機構におけるFcレセプターの役割を教えて下さい

回答の条件
  • 1人1回まで
  • 登録:
  • 終了:2015/05/11 16:25:04
※ 有料アンケート・ポイント付き質問機能は2023年2月28日に終了しました。

回答3件)

id:tibitora No.1

回答回数3037ベストアンサー獲得回数202

ポイント100pt

こちらを見つけましたのでお伝えしますね。
少しでもご参考になりますと嬉しいです。

Fcレセプターは「細胞表面の抗原に結合した抗体」を認識する働きがあるようです。
https://kotobank.jp/word/%E5%85%8D%E7%96%AB%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%BF%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%8D-791994
免疫のしくみとはたらき
◎抗体(こうたい)とは
IgAタイプの抗体は、涙、唾液(だえき)、気道(きどう)・消化管の粘膜(ねんまく)の表面の粘液(ねんえき)、尿などに多く含まれていて、外界からの微生物や異物の侵入に備えています。また、母乳の中にも多く含まれ、乳児への感染などを防いでいます。
 これらの抗体が、抗原と結合すると(抗原抗体反応(こうげんこうたいはんのう))、免疫複合体(めんえきふくごうたい)と呼ばれる物質になります。できた免疫複合体は、マクロファージなどの食細胞によって処理されます。
 しかし、抗原が細胞の表面に結合しているような場合には、抗体が結合しただけでは、通常の免疫複合体とちがい、食細胞は貪食できません。
 このような場合には、血液中にある補体というたんぱく質が動員され、抗原が結合している細胞の細胞膜(さいぼうまく)に穴をあけ、細胞が殺されます。また、ある場合には、細胞表面の抗原に結合した抗体をマクロファージや多核白血球が、Fcレセプターと呼ばれる分子を使って認識し、殺すこともあります。

id:pente40 No.2

回答回数218ベストアンサー獲得回数21

ポイント100pt

Fcレセプターによる免疫制御

FcRを介するシグナルの伝達分子であるFcRγ サブユニットの欠損マウスを作製し,解析することにより,アレルギーや炎症反応においてFcRが中心的役割を担っていることを示しました.また,FcγRIIBの欠損マウスの作製により,抗体産生や即時型アレルギー,実験的自己免疫誘導において強い応答が観察されることなどから,免疫応答にはFcγRIIBを介する負のフィードバック機構が存在することを示しました.したがってヒトの炎症やアレルギー性疾患を理解し,制御するためには,これまでのIgE中心の概念を見直し,IgGとFcγRによるエフェクター細胞活性化や抗体産生を抑制するシステムをさらに深く理解し,これをヒトのFcRによる免疫制御機構の理解につなげる必要があることが強く示唆されます.

http://www2.idac.tohoku.ac.jp/dep/expimmu/FcR.html

高井教授の発表

http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/report/sh_heisei7/pdf/pdf-02_seitai/seitai-06.PDF

id:alfa-gadget No.3

回答回数254ベストアンサー獲得回数50

ポイント100pt

Fc受容体 - Wikipedia

Fc受容体は抗体が結合するための単なる器としての役割だけではなく、抗体の結合は細胞の機能調節にも関与することが知られており、細胞の種類や受容体のクラスによってその影響は異なる。ほとんどのFc受容体は免疫を活性化させる方向に働くが、FcγRIIBは唯一、抑制性のシグナルを伝えるFc受容体である[1]。Fc受容体は抗体により捕捉された抗原分子の貪食や、抗原提示能の増強などの機能を有している。



no title

我々の研究室ではIgMおよびIgAに対するFc受容体、 Fcα/μ受容体を世界に先駆けて発見しました。
これまでにFcα/μ受容体を介して細菌とIgM抗体の複合体をマクロファージが細胞内へ効率よく取り込んでいることが明らかにされ、病原体を生体内から排除する際に重要な役割を果たしていると考えられています。 Fca/m受容体は現在までにヒト、マウスにおいて同定されている唯一のIgM Fc受容体で、特に初期免疫応答における役割が注目されています。



NK細胞

 4).Fcレセプター
 NK細胞表面には、免疫グロブリン(IgG)のFc部分と結合する、Fcレセプター(FcγRIII)が存在する。このFcレセプターの糖蛋白質は、CD16。
 NK細胞は、Fcレセプターを介して、標的細胞表面に結合している、免疫グロブリン(抗体)のFc部分と結合し、標的細胞を傷害出来る。
 このような、抗体を介する標的細胞の破壊は、ADCC(antibody-dependant cell-mediated cytotoxicity:抗体依存性細胞障害)と呼ばれ、単球・マクロファージも行う。



最新医学社
KAKEN - マウスを用いた抗CD20抗体療法におけるFcレセプターの役割の解明(18790778)
KAKEN - マクロファージのFcレセプター介在性貪食性誘導における糖鎖の役割(62580109)

コメントはまだありません

この質問への反応(ブックマークコメント)

「あの人に答えてほしい」「この質問はあの人が答えられそう」というときに、回答リクエストを送ってみてましょう。

これ以上回答リクエストを送信することはできません。制限について

回答リクエストを送信したユーザーはいません