2変数をとる関数 f(x,s) があるとします。 関数 f は、変数 x と s の値によって出力値を変えたり変えなかったりするでしょう。 この時、もし、変数 s の値を固定すると、関数 f(x,s) は実際上 f(x) のようなものとして扱うことができます。 このような関数を fs(x) と書き表す事もあります。
fs(x) の x をさまざまに変化させ、関数 f の出力値を変化させる、これは関数の「使い方」としては f(x) と同じですが、この後、s の値をちょっと変えてみて、fs(x) の x をさまざまに変化させてみる、という事もできます。
このように関数 f(x,s) を使う時、変数 s を「媒介変数」すなわちパラメーターと呼びます。
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2変数をとる関数 f(x,s) があるとします。 関数 f は、変数 x と s の値によって出力値を変えたり変えなかったりするでしょう。 この時、もし、変数 s の値を固定すると、関数 f(x,s) は実際上 f(x) のようなものとして扱うことができます。 このような関数を fs(x) と書き表す事もあります。
fs(x) の x をさまざまに変化させ、関数 f の出力値を変化させる、これは関数の「使い方」としては f(x) と同じですが、この後、s の値をちょっと変えてみて、fs(x) の x をさまざまに変化させてみる、という事もできます。
このように関数 f(x,s) を使う時、変数 s を「媒介変数」すなわちパラメーターと呼びます。
上記をざっくり言うと、パラメーターとは、関数の姿(出力値)を、(本質が変わるほどに)大きく変えてしまうほどの「主」的な構成要素ではないものの、関数の姿を少し変える「副」的な構成要素である、と言うニュアンスになりましょう。
コンピュータープログラムも数学的には関数の一種です。 これは全て数値で出来ており、それはコード部分とデータ部分とパラメーター部分に分類できます。 パラメーターを書き換えれば表示の色が変わったり文字の大きさが変わったり処理対象ファイルが変わったりします。 データを書き換えれば表示メッセージが変わったりバージョン番号が変わったりします。 が、データやパラメーターが変わってもワープロがブラウザになる事はありません。 しかしコードを変えればプログラムは別物になります。
つまりプログラムが f(x,s) だとすると、コード部分が f、データ部分が x、パラメーター部分が s である、と言えるでしょう。
パラメーターは「プロパティ」とか「プリファレンス」「オプション」「設定」など、さまざまな呼び名で現れますが、いずれにせよ、プログラムの姿や挙動を質的に変えるものではありません。
我々人間に無理やりたとえるならば、f は肉体、x は記憶や性格、s は服や髪型・化粧・所持金、という感じになるでしょうか。 服を着替えたり、おカネをたくさん持ったところで、その人が別人になるわけではありませんが、見栄えも印象も行動も変わるでしょう。