B美たちは滝見小路に来ている。
J尼「日本にはダンシングフィッシュと人間によるコラボレーションのエンターテイメントあるらしいですね!」
D菜「リズム芸みたいなの?」
J尼「リズムは必要かもしれませんが、それは重要視されていません」
F吉「珍しい魚なのかな?」
J尼「日本人なら誰でも目にしたことのあるフィッシュです」
J尼「詳しい起源などははっきりしませんが、似たような芸は海外でもあると思いますし、バリエーションも様々でフィッシュはインパクトのためには重要ですが必須ではありません。初見ではマジックのように思えるでしょうけど、タネも仕掛けも無いと言われています。このエンターテイメント、わかりますか?」
B美「どうでもいいけど、今回のJ尼、えらく流暢ね」
J尼「日本暮らしも長いですから」
補足もご参照ください。
質問は締め切りませんが、2/10(土) 21:00以降に回答くださるとありがたいです。
2/11~13ぐらいで終了予定です。小説風回答歓迎。
正解者さんが複数居た場合は、2/10 21:00~22:00の間に回答された方を優先的にベストアンサーに致します。
以下参考に幾つか
http://q.hatena.ne.jp/1511098605 ニッポンの架空男の発言
http://q.hatena.ne.jp/1503231957 ニッポンの禅的な道具
http://q.hatena.ne.jp/1500788306 ニッポンのミミックエンターテイメント
http://q.hatena.ne.jp/1492656547 ニッポンの酷い諺
http://q.hatena.ne.jp/1490485373 ニッポンの伝統の料理
http://q.hatena.ne.jp/1489763967 ニッポンの迷信
コメント、SNSなどでのネタバレやヒントになるような書き込みはご遠慮くださいませ
F吉が答えた。
F吉「わかった、鯉のぼりだ! ダンスする魚と、飾る人間のエンターテイメントだろ!」
D菜は疑わしそうだった。
D菜「リズムって何?」
F吉「♪柱の傷はおととーしーの 五月五日の背比べ-」だよ。
D菜「ああ、童謡の『背くらべ』ね」
F吉は付け加えた。
F吉「鯉なら、公園とか池の錦鯉とか、日本人なら誰でも見たことない?」
D菜は納得しなかった。
D菜「似たような芸は海外でもあるっていうのは?」
F吉「アメリカでも、クリスマスのリースとか、いろいろ飾るだろ」
D菜「『初見ではマジックのように思える』っていうのは?」
F吉「鯉が風に吹かれて、まるで生きてるように動くのが、初めて見る外国人には不思議なのさ。どう、J尼?」
J尼は首を振った。
J尼「鯉ノボリハ風デ動クト、ワカラナイ方ガ不思議デース」
F吉はしょんぼりした。
F吉「D菜は何かアイデアある?」
D菜は自信満々に答えた。
D菜「『マグロの解体ショー』よ!」
F吉「え?」
D菜は得意げに解説した。
D菜「寿司屋とか市場でやってる、大きなマグロを職人が包丁一本で捌いていく、あれ。日本人なら、マグロは誰でも見たことあるでしょ? 『手品のようにするすると捌いていく』って表現、よくあるけど、種があるわけじゃないし」
F吉が突っ込んだ。
F吉「でもJ尼、『フィッシュは必須ではありません』って言ってたけど? マグロが必要ないマグロの解体ショーなんてあるわけないし・・・」
J尼も首を振った。
J尼「F吉ノ言ウトオリデス。ソレニマグロノ解体ショーハ、私モ見タコトガアリマスガ、音楽ヤリズムハ使ッテイナカッタデス」
D菜はあわてた。
D菜「じゃあ『活き造り』かな? 魚の半身をそぎ落としてもまだ生きてて、水槽に入れると泳いでくってやつ」
F吉「それも魚は絶対必要だよね。リズムもいらない」
D菜「あ、こんどこそわかった! 『どじょうすくい』だ! 本物のどじょうなんて使わない。音楽は必要だけど、ざるを持って踊る人を見るのがメインだし」
F吉「『どじょうすくい』なんて、ぜんぜんマジックに見えないよ」
D菜「じゃあ、『うなぎつかみ』!」
F吉はD菜の肩を叩いた。
F吉「D菜、すこし落ち着こうか」
D菜はがっかりするとB美に尋ねた。
D菜「ねえB美、正解は何なの?」
B美は答えた。
B美「人間ポンプね」
J尼は手を打った。
J尼「B美サン、大正解デース」
F吉とD菜はきょとんとした。
F吉「人間ポンプって?」
B美は解説した。
B美「たとえば生きた金魚を丸呑みして、戻すって芸」
D菜は感心した。
D菜「あー、テレビでお笑い芸人がやってた! インパクトあるよね!」
F吉「でも金魚以外でも、ミニトマトとかグミとか、いろいろ飲む。金魚にこだわる必要はない」
D菜「マジックに見えるけど、ほんとに飲んでるんだよね!」
F吉「テレビだと音楽をかけるかもしれないけど、絶対必要じゃないし」
D菜「外国でも剣を呑むとか、ぜったいありそう!」
J尼は解説した。
J尼「人間ポンプノヨウナ芸、外国ニモアリマスガ、ニッポンノテレビデ見タトキ、タイヘン、驚キマシタ。ニッポン人、生魚ヲ食ベルト聞イテイタノデ、怖カッタデース!」
みんなは笑って、滝見小路の寿司屋に入っていった。
F吉「魚についてもうちょっと」
J尼「そのフィッシュの姿を見た数で言えば、(ちりめん)じゃこやシラスには劣ると思いますが、生きてる姿を見たフィッシュの絶対数で言えば、1、2を争うかも知れません」
F吉が答えた。
F吉「わかった、鯉のぼりだ! ダンスする魚と、飾る人間のエンターテイメントだろ!」
D菜は疑わしそうだった。
D菜「リズムって何?」
F吉「♪柱の傷はおととーしーの 五月五日の背比べ-」だよ。
D菜「ああ、童謡の『背くらべ』ね」
F吉は付け加えた。
F吉「鯉なら、公園とか池の錦鯉とか、日本人なら誰でも見たことない?」
D菜は納得しなかった。
D菜「似たような芸は海外でもあるっていうのは?」
F吉「アメリカでも、クリスマスのリースとか、いろいろ飾るだろ」
D菜「『初見ではマジックのように思える』っていうのは?」
F吉「鯉が風に吹かれて、まるで生きてるように動くのが、初めて見る外国人には不思議なのさ。どう、J尼?」
J尼は首を振った。
J尼「鯉ノボリハ風デ動クト、ワカラナイ方ガ不思議デース」
F吉はしょんぼりした。
F吉「D菜は何かアイデアある?」
D菜は自信満々に答えた。
D菜「『マグロの解体ショー』よ!」
F吉「え?」
D菜は得意げに解説した。
D菜「寿司屋とか市場でやってる、大きなマグロを職人が包丁一本で捌いていく、あれ。日本人なら、マグロは誰でも見たことあるでしょ? 『手品のようにするすると捌いていく』って表現、よくあるけど、種があるわけじゃないし」
F吉が突っ込んだ。
F吉「でもJ尼、『フィッシュは必須ではありません』って言ってたけど? マグロが必要ないマグロの解体ショーなんてあるわけないし・・・」
J尼も首を振った。
J尼「F吉ノ言ウトオリデス。ソレニマグロノ解体ショーハ、私モ見タコトガアリマスガ、音楽ヤリズムハ使ッテイナカッタデス」
D菜はあわてた。
D菜「じゃあ『活き造り』かな? 魚の半身をそぎ落としてもまだ生きてて、水槽に入れると泳いでくってやつ」
F吉「それも魚は絶対必要だよね。リズムもいらない」
D菜「あ、こんどこそわかった! 『どじょうすくい』だ! 本物のどじょうなんて使わない。音楽は必要だけど、ざるを持って踊る人を見るのがメインだし」
F吉「『どじょうすくい』なんて、ぜんぜんマジックに見えないよ」
D菜「じゃあ、『うなぎつかみ』!」
F吉はD菜の肩を叩いた。
F吉「D菜、すこし落ち着こうか」
D菜はがっかりするとB美に尋ねた。
D菜「ねえB美、正解は何なの?」
B美は答えた。
B美「人間ポンプね」
J尼は手を打った。
J尼「B美サン、大正解デース」
F吉とD菜はきょとんとした。
F吉「人間ポンプって?」
B美は解説した。
B美「たとえば生きた金魚を丸呑みして、戻すって芸」
D菜は感心した。
D菜「あー、テレビでお笑い芸人がやってた! インパクトあるよね!」
F吉「でも金魚以外でも、ミニトマトとかグミとか、いろいろ飲む。金魚にこだわる必要はない」
D菜「マジックに見えるけど、ほんとに飲んでるんだよね!」
F吉「テレビだと音楽をかけるかもしれないけど、絶対必要じゃないし」
D菜「外国でも剣を呑むとか、ぜったいありそう!」
J尼は解説した。
J尼「人間ポンプノヨウナ芸、外国ニモアリマスガ、ニッポンノテレビデ見タトキ、タイヘン、驚キマシタ。ニッポン人、生魚ヲ食ベルト聞イテイタノデ、怖カッタデース!」
みんなは笑って、滝見小路の寿司屋に入っていった。
回答ありがとうございます。
文体や雰囲気もまさに模範解答という感じで(それはそう)、畳みかけるボケ回答がスリリングでした(別解がありそうで)。
ポンプの実物を見つける、「よ、はぁ、ほおぉ!」のような掛け声が入るという要素があればパーフェクトオブパーフェクトでした。
ベストアンサーありがとうございます。今回は、紛らわしい回答が非常に多く、名問だと思いました。
最初は「鯉のぼり」が正解だと、次は「活き造り」が、こんどこそ絶対の正解だと思っていました。
なぜ滝見小路なのかがどうしてもわからなかったです。ポンプがあるとは知りませんでした。
もしかしたら見世物小屋でもあるのかも・・とは思っていたのですが。とにかく、ありがとうございます!!
「ねえっ、まだ!? 何か足音が聞こえてきたよっ!」
「あと少しだけお待ちを。シャツのボタンを留めるのは後回しにして、靴を履けば…… さあっ、できました。おや、ちょっと間に合いませんでしたか。そこの物陰に隠れましょう」
「おいっ、誰か倒れてるぞ! ノブじゃねえか!」
「野郎、ノブの服を着て逃げたな。まだ、そう遠くまで行ってねえはずだ! いや、まだここにいるかもなあ。まずは、ここを探すぞ」
うわー、危険度マックス、死亡フラグ立ちまくりジャン。もう裸なんて気にしないで、とっとと逃げればよかったのに。
* * *
「お嬢さん? お嬢さん?」
「何?」
「助けに来ました。さあ、逃げましょう」
「はあっ?? その格好で何をほざいてるわけ?」
素っ裸にひんむかれて、後ろ手で手錠をはめられて、助けに来ましたですって?
「ええ、そうです。予定通りというか、想定内というか。で、ちょっと手伝ってほしいのですが」
「私だって手を縛られてるのよ」
「私がくわえているものを、私の手の中に落として欲しいんです」
「だから、縛られてるんだって」
「口でくわえてください」
「えっ」
「ポッキーゲーム、知りません?」
「いや、そうじゃなくて」
にじり寄ってくる裸のおっさん。なんてシュールな絵だろう。
よっ、、、、けぽっ
「さあ、お願いします。なるべく早く。これ一本しかないので、確実にお願いします」
うわー、こんなに小さいの。超ハードレベルのやつじゃん。キス不可避っ!
窮地に陥った美少女を助けにきたのは、冴えない裸のおっさん。
次々とおとずれるピンチを切り抜けるうちに、二人の間にはいつしか…… ない、ないっ
私の目の前には仰向けになって、唇を少しつきだして、わたしが来るのを待っている。
目を閉じてんじゃねーよ!
しかたない。乙女は思いきりが大事なのだ。えいっ
「それをわたしの手の中に。確実にですよ」
分かってるわよ。うつ伏せになったおっさんは後ろ手でわたしを待っている。今度は裸の尻が近い。うーん近すぎる。
「ほら、渡したわよ」
「では手錠を外します。そんなにはかかりません」
「そういえば、自己紹介がまだでした。常識の常に、峰不二子の峰と書いて、ツネミネ。周りからはツネとかツネさんと呼ばれるので、あなたもそう呼んでくれて良いです。さあ、今度はあなたの番です。あっ、ちょっと待って……」
「何をごちゃごちゃ やってやがる。あっ、手錠が。野郎!」
うわー、考えるよりも先に手が出るタイプ。わたしは関係ないから、そんなヤバい顔でこっちに近づかないで!
チンピラの後ろに音もなく表れたおっさんはゆっくりと首筋の辺りに手を伸ばした。
バチッ
薄暗い倉庫の中に微かな火花が飛んだと同時に、チンピラは腰から砕け落ちた
「いやあ、ついてますね。どうしようかと思ってたんですが、服が向こうからやって来ました。まずはお嬢さんの手から片づけましょうか」
「何、今の?」
「小型のスタンガンです。一回使いきりですが、わたしのようなやさ男には、便利なときもあります」
いや、私が聞きたいのは、丸裸のあんたがそんなもんをどこから出したのよってことで
* * *
お嬢さん、私が合図したら耳をふさいでしっかりと目を閉じてください。良いですね
うんっ、よっ ── けぽっ
いきますよ。さあっ、耳と目を!
シュバッ!!! キーーーン
「ぐぁああっ」
「ちきしょう、何をやりやがった!」
「もう、良いですよ。彼ら、あと10秒くらいは動けません。つかまれると面倒なので彼らから離れたところを通って入り口までいきましょう。あとは捕まらないようにして、位置を確認。最寄りの交番かどこかからお父さんに連絡を入れる、という段取りです」
次から次へと、怪しい道具や危険な得物をどこから出しているのかしら。
そういえば麻薬や覚醒剤の密輸で肛門に入れて運ぶというのをテレビで見た気がする。
いやーっ、わたし それをくわえたの!?
マジ卍 超弩級!!
「どうかされました? しばられてた手首が痛いんでしょうか?」
「いや、そうじゃなくて…… ピンとかスタンガンとか、どこから出したのかなあって」
聞いてどうする、わたし。情報をFixしてどうする。肛門からでたピンをくわえた女確定。
「ちょっとした手品みたいですよね」
「まさか、お尻から……」
「いえいえ、違います。人間ポンプって、ご存じないですか?」
「人間……ポンプ?」
「無理もありません。金魚を飲み込んで、また胃から出すという芸なのですが、最近は滅多にお目にかかれないですからねえ」
「ポンプって、池の水を抜くあれでしょう。どうしてポンプなのかしら」
「そうか、手押しポンプも見たことが無いんですね。そういえば、わたしも大阪の飲み屋街でしか見たことが無いかもしれません」
「地面の深いところまで掘った井戸から、水を上に上げてくる感じをポンプになぞらえたのだと思います。解錠用のピンや小型スタンガンは、わたしの胃袋から取り出しました」
やったーわたし。肛門ガール認定外。いや、喜んでていいのかな。
「変わった特技を持ってるのね」
「多少のセンスは必要らしいですが、純粋なテクニックです。練習すれば誰でもできるようになります。わたしの場合は、師匠の言うところによると、センスがある方だぅたそうです。飲み込みが早いとかで」
うわー出たよオヤジギャグ、アーンド ドヤ顔。寒っ!
おしまい。
回答ありがとうございます。お見事正解です。
やはりかきつばた常連(?)さんだけあって、オリジナリティのある良い回答だったと思います。ツネミネに何か意味があるのかないのか、気になって眠れません(今起きたところなので)
最近、テレビで見た人間ポンプと言えば、旧2700 のツネくらいだなあ、と。そんな感じ
回答ありがとうございます。
2018/02/11 13:06:05文体や雰囲気もまさに模範解答という感じで(それはそう)、畳みかけるボケ回答がスリリングでした(別解がありそうで)。
ポンプの実物を見つける、「よ、はぁ、ほおぉ!」のような掛け声が入るという要素があればパーフェクトオブパーフェクトでした。
ベストアンサーありがとうございます。今回は、紛らわしい回答が非常に多く、名問だと思いました。
2018/02/11 18:25:04最初は「鯉のぼり」が正解だと、次は「活き造り」が、こんどこそ絶対の正解だと思っていました。
なぜ滝見小路なのかがどうしてもわからなかったです。ポンプがあるとは知りませんでした。
もしかしたら見世物小屋でもあるのかも・・とは思っていたのですが。とにかく、ありがとうございます!!