2002年11月にハイビジョン対応の軟性内視鏡がオリンパスから出たようなのですが、それ以後に軟性内視鏡の出力解像度がアップしているかについて知りたいと思っています。
https://www.olympus.co.jp/technology/museum/endo/high.html
軽く調べた感じでは、フルハイビジョンで検索が引っかかるものの、モニターがフルHDだからフルHDとうたっていたり、フルデジタルをフルHDと勘違いしている記載が多く、既存のオリンパスや富士フィルムの軟性内視鏡がフルHD対応しているのかよくわかりません。
もし情報をお持ちでしたら、教えていただきたいです。
軟性内視鏡に関する2015年8月にまとめられた資料の中から、
https://www.waseda.jp/prj-riim/pdf/paper/2015_RIIM-WP-54_20150825.pdf
走査線数を NTSC 信号方式の 2 倍以上の 1,125 本にしたハイビジョン方式は、高画素化をもたらした。
との情報が拾えます。1125本という走査線数はハイビジョンのものであると同時にフルハイビジョンでも同じです。
ではハイビジョンとフルハイビジョンの違いは何かという事になるのですが、
https://dorekau.com/4538
画素数が1280×720ピクセルのテレビもハイビジョンテレビと認められていますが、ハイビジョンの本来の解像度は1920×1080ピクセルですので、1280×720ピクセルのテレビではその高精細映像を完全に描写することはできません。
そこで、1920×1080ピクセルのテレビを「フルハイビジョン」と名付けて、販売戦略的に差別化しています。
との事ですから、実際には出力されるモニター側の解像度の違いであるに過ぎないようです。
また、総務省の報告書(2016年7月)によると、
https://www.soumu.go.jp/main_content/000432810.pdf
内視鏡(硬性鏡)については、これまでも高精細化に向けた開発・改良が進められてきており、高画質のモニターを介した内視鏡手術については、現時点では2K 画質によって行われているところ、昨年4K 内視鏡システムが実用化されたところである。
なお、軟性の内視鏡については、レンズ部分のサイズを小さくすることが求められるといった制約により、現時点では8K 技術の活用が具体的に検討されている段階にはない。硬性鏡に比べると、軟性内視鏡での8K 技術の活用は、より将来的な課題であると考えられる。
とありますので、
2014年:硬性=2K(ハイビジョン)
2015年:硬性=4K機器が実用化
2016年:硬性=2K~4K、軟性=2K(2002年から変わらず、技術的に高い壁あり)
2017年:硬性=8K機器が実用化
https://www.amed.go.jp/news/topics/020120171113.html
そして現在に至る、という事になろうかと思われます(調べた範囲では軟性の新情報は見つかりそうもなかったので)。
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