ガラパゴス携帯は「ガラパゴス諸島に住む生物隊の様にさまざまな進化を遂げた携帯電話」ということだと認識しています。
さて、それらはOS自体も独自だったのでしょうか?例えば現状の非iPhone(マイクロ外を除く)はAndroidに各社がちょっとラップしてる状態だと思います。
ガラパゴスといった時にも、根本的には同じ。だったのでしょうか?
懐かしい言葉が出てきました。
ガラパゴス諸島は進化の系統で何億年も昔に発生した今ではほとんど失われた生物が多く生息する島々です。
ダーウィンが進化論を確信した場所とも言われていますね。
何でそんな生物群が滅亡しないで生き延びたかというと、大陸からかなり昔に切り離されたおかげで大陸の厳しい生存環境の中で進化したより強い生物群が存在しなかったからと言われています。
温暖な気候も生存に都合が良かった。
つまり、ガラパゴスに準えて修飾された携帯電話は日本という特殊な環境で生き延びた、進化から取り残された携帯電話でした。
かなり長い期間、まあ、色々な条件が重なったせいでもありますが、お財布携帯とかね、日本では独自の系統の、世界基準から見ると特異な携帯電話が一般的でした。
これを表してガラパゴス携帯と言ったわけです。
この系統の携帯が主流だったせいで、日本で開発生産されるの携帯電話は世界基準から取り残され、日本メーカーによる携帯電話の製造開発からの撤退が加速されたと言われています。
スマホ以前の話でデータ通信の容量がこれほど増えて安価になるとは思えなかった時代のことです。
おかげで日本メーカーのスマホの輸出は現在ほとんどありません。
それが良かったのか悪かったのかは歴史がそのうち教えてくれるでしょう。
初期のガラケーのOSには、TRONプロジェクトの内のひとつ、ITRONが使われていました。
"ITRON" というのは規格の名前で、実装はいくつもありました。
NECが初発で、日立、富士通が追いかけて行ったはず。
OSの中に含めるかどうかは微妙ですけれど、ハードウェアに近い部分のドライバは、機種ごとに実装されていたような時代。
アプリケーションを作りやすいように、ということで Java を実行できるようにした JTRON というのを使っていた機種もあった。
とはいえ、独自にそれぞれが作ってると、手間がかかってやってられないし、ハードの性能も良くなってきたので、3G (FOMA) のころに
ITRON から汎用的なOSに乗り換えようということになって、Linux を採用するところと、Symbian OS という NOKIA が使ってた OS を採用するところのふたつの流派に収束していった、ということのようです。
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